一泊二日の湯治旅、草津温泉の温泉に入りまくってきた!(前編)

残念ながらコロナ第六波は必ず来ると思ってます。幸いにも何故だか日本だけコロナが落ち着いているので、旅行に行くなら今が絶好のタイミングと思ってます。

というのは後付の理由で、娘の修学旅行の日程に合わせて夫婦で湯治に行く計画をずっと前から立ててました。もちろん行き先は秋田の玉川温泉、詳しくは以前書いた記事を読んでいただきたいのだが、俺的温泉ランキングで今なおぶっちぎりの 1 位でもはや殿堂入り。

そんなわけで随分と前から玉川温泉の宿を予約してたわけなのですが、気になるのは天気。天然の岩盤浴を楽しむには何より天気が良くなくては話にならない。天に祈りながら旅行の日を心待ちにしてたわけなんですが、残念ながらどの予報を見ても完全なる雨。雪ならまだ良いかもしれないが、雨。雨だけはあかん。

キャンセル料金がかかる前日に泣く泣くキャンセル。一泊二日の温泉旅行を草津温泉にするか別府温泉にするか小一時間ほど悩んだ結果、近場の草津温泉に行くことに決めました。

まぁ近場って言ってもドアツードアで行きは 4 時間、帰りは 5 時間かかるので、全然近くないんですけどね。

朝 6:50 に家を出で、びゅびゅっと電車に乗って、ぱぱっとバスを乗り継いて、気がつけばあっという間に草津です。うん一瞬ですよ。もう 11:00 過ぎですけどね。

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今回はのんびり旅行で旅程を組んでみた

前回草津に行ったときは日帰り弾丸ツアーだったので新幹線とか使って時短に心がけたけど、今回は時間の制約が緩いのでのんびりと移動することにした。高崎線普通で高崎まで移動し、吾妻線で長野原草津口まで移動。乗り継ぎ時間わずか 5 分で急ぎ足でバスに乗り込む。

移動時間移動路線名
07:30発 - 08:51 着大宮 - 高崎 (18駅)高崎線
08:51発 - 10:19 着高崎 - 長野原草津口 (18駅)吾妻線
10:24発 - 10:52 着長野原草津口 - 草津温泉 (8箇所停車)路線バス

きっと暇すぎてお菓子を食いまくると思い大宮駅で買い込むも殆ど食べることなく、持っていった「本物の名湯ベスト100」という超マニアックな本を読んでたらあっという間に時間が過ぎた。温泉好きな方にはかなり読み応えがある本なのでおすすめ。

草津温泉が廃れることはないと確信した

まぁこのブログを読んでくださってる方はお気づきのことでしょうが、コロナ禍でもペースを落とすことなく定期的にお出かけしてました。賛否はあるでしょうが経済回すのも大切と思ってる派なので、最近は旅ブログかよってくらい生活余剰金をほぼ旅行に使ってます。

まぁそれはどうでもいいのだが、まぁ草津は大丈夫だ、廃れることはないなって確信するくらいに人で賑わってました。いろんな温泉地に足を運んでますが、ダントツで観光客が多かった。もちろんコロナが落ち着いてるからってのもあるでしょうが、それをさっぴいても流石は日本第一位の人気を誇る温泉街だけある。

木曜日到着、金曜日帰宅、という旅程だったのですが、いやぁ金曜日の観光客の賑わいはすごかった。ひっきりなしに臨時バスが到着してはわっさわっさ人が降りてきて、なにかイベントがあるんかいな?と思うくらい人が多かった。一日違ってたら人混みにうんざりしてヤバかったかも。

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日本旅館 望雲 に宿泊、満足度高し!

もともと玉川温泉に行くことを想定していたこともあり、移動に係る旅費が随分浮いた。なので高級旅館に宿泊することで検討に入った。まぁ富豪からすると高級でもないかもしれないが、我が家ではなかなかチョイスしない一泊一人 2 万円以上の価格帯から旅館を選んで見ることにした。

いつもならビュッフェ形式の食べ放題プランから宿泊施設を絞り込んでいくところなのだが、今回はゆるりと湯治旅が元々の目的でもあったので、こだわりの温泉と会席料理から絞り込んでいくことにした。

夫婦で手分けしてネットで宿探し開始...

いつもの旅行サイトで探すスタイルでは、宿泊直前ということもあり良さげな旅館の空きが全然見つからず困ってたところ、youtube でおすすめの草津旅館レビュー動画を見て、公式サイトで空き部屋を探すという今風なスタイルで奥さんが宿泊先を提案してきました。

公式サイトからだと残り一部屋だけ空いてた望雲という日本旅館を予約しました。公式サイト: https://www.hotelboun.com/

公式サイトの写真よりも多少年季を感じる旅館でしたが、結論から話しておくと、目的の風呂よし、飯よし、宿よし、と三拍子揃って満足の行く旅館でした。

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1. 風呂良し: 露天風呂を含め 6 つの湯船に 2 つの源泉

そうさ、そもそも温泉に入りに来たんだから、風呂が良くなきゃ始まらない。そもそも草津には 6 つの主要源泉、万代鉱、湯畑、白旗、西の河原、煮川、地蔵がある。

源泉名泉質pH泉温
湯畑源泉酸性・含硫黄 - アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉pH2.152.7℃
西の河原源泉酸性 - アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉pH2.149.4℃
万代鉱源泉酸性 - 塩化物・硫酸塩泉pH1.794.5℃
白旗源泉酸性・含硫黄 - アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉pH2.152.2℃
地蔵源泉酸性・含硫黄 - アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉pH2.249.9℃
煮川源泉酸性・含硫黄 - アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉pH2.148.5℃

ここ望雲では万代鉱、西の河原の2 源泉が楽しめる。入ることができる風呂は時間帯で男女入れ替え制になっている。なお、掲載している写真は公式サイトのものだがリニューアル当初に撮影したものなのだろう。実際のお風呂はもうちょい年季が入った感じだ。

万代の湯

引いてる源泉は万代鉱源泉。内湯と露天風呂はこんな感じ。実際入ったのは夜なので雰囲気は写真とは随分と違う。

玉川温泉の酸性度に最も近いのが万代鉱源泉だ。玉川温泉は pH1.2 なので酸性度的には pH1.7 だと 5 倍希釈に相当するのだが、久々に強酸性の泉質を味わうことができた。玉川温泉のように入湯した瞬間からピリッとした刺激はないが、レモンの 4 倍程度には酸性度が高い。

硫黄を含まず無色透明、肌がツルツルになるぬめり感があるのが特徴。温泉成分も強くどっしり体にくる湯あたりだ。

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西の湯

引いてる源泉は西の河原源泉。内湯と露天風呂はこんな感じ。こちらも実際に入ったのは夜だ。

万代の湯よりも湯がまろやかで低刺激なので、一般受けは西の湯のほうが良さそうだ。なお舐めると西の湯のほうが金属的な風味を感じる。万代鉱源泉と同様に、硫黄を含まず無色透明で柔らかな湯あたりだ。

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遊山の湯

万代鉱源泉と西の河原源泉が同時に楽しめる。内湯と露天風呂はこんな感じ。こちらは朝風呂ったので非常に気持が良かった補正がかかっている。

万代の湯と西の湯は場所が別なので、湯比べがなかなか難しいところなのだが、遊山の湯は 3 秒で隣の湯に入ることができるので湯比べし易い。源泉的には万代鉱の方が熱いはずなのだが、なぜか西の河原の方が熱かった。そして湯比べして万代鉱の方が好み(というか強い刺激がほしい)だと認識できたのだが、奥さん的には西の河原の方が好みだったようだ。長風呂するなら僕も西の河原源泉かな。

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記憶を頼りにするだけで、おそらく合計 6 回ほど風呂に入ったと思う。夜、万代の湯、西の湯をそれぞれ 2 回、起床後、朝食後に遊山の湯を楽しんだ。

ちなみに旅館のお風呂、経験則的に朝食開始から 30 分後あたりが最も空いてると思う。今回も 30 分ほど貸切状態で一人のんびり朝風呂を楽しむことができた。

2. 飯良し: 夕食、朝食、どちらも期待以上に豪華

観光中に旅館から電話がかかってきてたが湯もみショーを観てたので出られなかったら、夕食の時間は自動的に 18:00 に割り当てられたが、我が家のいつもの夕食タイムなので全く問題なし。

そして、こちらが夕食のお品書き。よく考えたら事前に乳製品は NG と伝えておくべきだった。絶対チーズとグラタンは無理だ、食べられない。加えて言うならば、勝手に部屋食と思ってたけど個室での食事だったことが少々残念。

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生ビールを飲んでからお食事開始。やはりこのアラフィフにもなると純和食が口にあうようだ。変に中華や洋食が混ざってこないほうが良い。案の定もち豚チーズとグラタン以外の料理は大変美味しいどころか、おそらくは今までの旅館やホテルの飯で一番美味かった。

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朝食も大変豪華。ここ最近は朝はフルグラとプロテイン一杯 or 味噌汁ご飯なので、比較すれば何でも豪華になるわけだが、完全に昼飯の分量を朝から食べたが、不思議といつものように腹の調子が悪くなることはなかった。

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3. 宿良し: 和風でモダンで華やかな雰囲気

望雲、なんかね、外観からして雰囲気出てるんですよ。日が暮れてから訪れると旅館までの坂道がこんな感じにライトアップされる。

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旅館の中の作りは木の温かみを感じるモダンで華やかな吹き抜けの作りで上質な雰囲気を醸し出している。旅館のいたる所にお花が生けてあり、ぽんっと甲冑が置かれてるのも凄く良い。

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宿泊したのは本館 - 次の間付和室。無駄に 2 部屋あってどうしたもんかと悩みましたが、せっかくなので部屋ごとに布団を敷き直して広々と使わせてもらった。

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あえて一言不満を言わせてもらうなら、お部屋から見る中庭の手入れをもう少し力を入れていただきたかった。中庭まで完璧に整えられていたら、価格帯的にもう 1 ランクアップしても宿泊するぜっていう客は増えそうな気がします。

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満室だったはずなのだが、他の人の気配をさほど感じることもなくリラックスして過ごすことができた。兎にも角にも旅館の満足度はかなり高かった。

宿泊して見られる草津温泉の夜景

以前の旅行記にも書いたとおり、次は一泊二日で来るべきだと書いた理由の一つとして、車移動が嫌いなものだから草津温泉の夜景を見るには宿泊するしかないわけで、今回やっとその願いを叶えることができた。

残念ながら小雨降る寒い夜の中の外出となり、星空を見ることができなかったのが残念。昼間あんなにいた観光客が嘘のようにいなくなり、皆日帰りなのか?と思うくらい夜は静かだった。こういうのは静かな方が良い。

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少々早いクリスマスツリーもライトアップされてて綺麗。雰囲気出てますね。

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薄っすら雪でも積もっていたら更に雰囲気でるんじゃが...と思ってたが、翌々日土曜日がちょうど雪が降り、そのさまを youtube のライブカメラ見てたら激寒そうで、マジで晴れててよかったと思った。

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本当は星空を見上げながら西の河原露天風呂温泉にでも入ろうかと計画してたのですが、雨が降って計画中止。一応せっかくなので西の河原公園のライトアップを見ておこうかと寒い中足を伸ばしてみましたが、血の池地獄を思わすようなライトアップでぎょっとした。別の意味で雰囲気出てた。

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後編に続く

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