MacBook Pro 16インチ Core i9/メモリ32GB/SSD1TB 構成で購入しました

いやはや散財してしまいましたが後悔はしていません。大変満足してます的な話をします。

随分前から出る出ると噂され何度も期待を裏切られた MacBook Pro 16 インチ。2019/11/13 のこと、まるで記事公開を待っていたかのように有名各所情報サイトが 16 インチモデルが発売される記事を公開しました。ネットの動向から今回は流石に発売されるなと察して、正座して待っていました(≒早めに寝て待ちました)。

11/14 の朝、目覚めると同時に Apple Store を確認してみた。期待通り 16 インチモデルが販売開始となっていました。

発売開始になったら、概ねこんなスペックで買うんだって要件は決めていたので、奥さんに相談することもなく理由は後で考えることにしてとりあえず速攻で注文。

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15インチ 2017 Mid モデルから買い替えた理由

今まで使ってきたのは MacBook pro 15 インチ 2017 Mid モデル。購入したのはおおよそ 2 年前ほどです。普通に考えて、まぁそんなに古くもないのに買い換えるタイミング早すぎだろ?と思われても仕方がありません。

何故に買い替えチャンスをずーっと待ち望んでいたのか?買い替えたい理由は 3 点ありました。

  1. バタフライキーボードの故障率が高すぎて耐えられない
  2. HiDPI で設定できる画素数が 1920 x 1200 だと若干狭い
  3. メモリ 16GB だと全然足らず頻繁に swap してストレスが溜まる

1. バタフライキーボードの故障率が高すぎて耐えられない

これはもはや Apple 最大の失敗と言っても過言ではないと思う。何と言ってもわずか 2 年の間にキーボードの故障は 3 回も経験した。最初は買ったばかりにもかかわらずチャタリング(キーが勝手に複数回押されてしまう現象)するキーがいくつもあり返品。買い直したマシンもチャタリングやキーが反応しなくなる症状が何度も発生し、修理に 2 回出している。

Apple もバタフライキーボードの不具合は認めているので、修理は無料。しかもバッテリー&キーボードが毎回新品交換となり、幾分ラッキー感はあるものの、間違いなく一年も使えばチャタリングが発生していた。会社の PC も購入したすべての MacBook Pro が修理交換を行っているので、恐ろしいことに自分の身の回りでは故障率 100% という恐ろしい状態です。

そんなわけで、今使っているマシンもつい先頃に2 度目の気ボード交換修理を行ったばかりですが、交換して状態が良いうちに売り払いたいなとは思ってました。もちろんそれは、16 インチモデルはバタフライキーボードからシザー式キーボードに変わるという噂を聞いていたからでもあります。

2. HiDPI で設定できる画素数が 1920 x 1200 だと若干狭い

これはプログラマーの方だと少々理解を得られるかと思うんだけど、HiDPI じゃないとまずもって文字がぼやけるのであり得ない。しかしながら仕事では外部ディスプレイも使って広々とした作業領域を得られるのに対して、自宅ではマシンのディスプレイだけという状況。圧倒的作業スペース不足を感じてました。

そんな中で重宝してきた裏技。AppleBacklightDisplay の設定ファイルをハッキングして擬似的に本来使えない解像度を限界突破して使う方法なんてものが世の中にはある。詳しくはこちらのブログを参照いただくとして、限界突破して HiDPI で 2048 x 1280 という解像度を好んで使ってきた。

しかしながらこの裏技には落とし穴があって、OS のアップデートを行う際には本来の解像度に戻さないと、かなりの確率で OS がフリーズしてし TimeMachine からリカバリを行う羽目になる。何と言っても High Sierra から Mojave にアップデートする際に、会社の PC と自宅の PC でどちらも TimeMachine からの復旧をくらったので間違いない(同じ失敗をしてしまったのは老化現象...)。 3 つ目の環境は流石に覚えてたのでフリーズを回避して Mojave アップデートは成功した。

加えて最新の OS Catalina になってからは、root ユーザであっても /System 配下のファイルは一切変更ができなくなり、この裏技は封印されてしまって使うことができなくなった。

そんなわけで解像度がアップすると噂されていた 16 インチモデルを待望してた。

3. メモリ 16GB だと全然足らず頻繁に swap してストレスが溜まる

まぁこれも一部のプログラマーからしか理解を得られないかもしれないんだけど、僕の環境は OS 再起動直後で 13GB もメモリを喰った状態で立ち上がる。終了時と同じ状態でアプリが起動する設定になっているので、再起動直後でもかなり多くのアプリが起動するようになっているのが最大の要因だとは理解はしている。

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がしかし、OS 再起動で思考が中断されたくないので、極力同じ状態で起動してきてほしいわけです。とはいえ実際開発作業を続けていると、あっという間に 16GB だとメモリ不足に陥るわけで、その都度 Chrome を再起動してみたり、PhotoShop を落としてみたり、、、といろいろ工夫しながら開発をしてるわけで、これがまたストレスです。

そこで待望されるのがメモリ 32GB 環境なわけですが、バタフライキーボードな MacBook に買い換える気は全く起きないわけで、シザー式と噂される 16 インチモデルまでぐっと耐える日々が続いてました。

待望された MacBook Pro 16 インチ、ついに発売!

とまぁいろいろい買わなきゃいけない理由(言い訳?)を書いてきたけど、待望の 16 インチが発売開始となったわけです。噂通り、シザー式キーボードに変更され、解像度もアップ。メモリも SSD もお金さえ許せばものすごスペックで構築できる凄いヤツです。

お金との相談で既に要件は決まってたので、スペック選びで迷うことはありませんでした。

メモリ32GB ※64GBに +4.4 万円は出せない
SSD1TB ※2TBに +4.4 万円は出せない
CPUCore i9 2.3GHz ※Core i7 じゃなく i9 を使いたかった
キーボードJP 配列 ※US 配列は美しいけど苦手で無理
GPUゲームやらないので標準のままで OK
筐体の色シルバー ※スペースグレーは好みじゃない

この要件でカスタマイズしたモデルの合計金額は 332,800 (税別) でした。正直言うと、思っていたより安価な価格設定にしてきたなという印象です。いや 33 万円は高いですよっ!でも今までの価格設定よりも安くしてきたなって話です。

開封の儀&15インチとの比較

じゃじゃーん、出荷予定日よりも数日早く金曜日のお昼頃に MacBook Pro 16 インチが我が家にやってきた。箱は 15 インチモデルよりも一回り大きい。

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いざ開封! まぁ特にこれと言って今までと異なる姿でもなく感動はない。

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AC アダプターは今までのより一回り大きいとかなんとか、記事で見た記憶があったんだけど従来のアダプターと全く同じ大きさだった。ただ容量は 87W から 96W へと変更されたようだ。つまり従来よりも電気を喰うということを意味してるのであろう。

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じゃじゃーん、これぞ待ちに待ってたシザー式キーボード。ぱっと見た目で、今までのバタフライキーボードとは違うし、二世代前のシザー式キーボードとも違う。

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電源ボタンがタッチバーから分離したのは実際使ってみると実に使い心地が改善された印象がある。さわり心地も地味に改善されて、全体的にザラザラ感がまして摩擦力が効く印象が強い。

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ようやく Apple も負けを認めたか ESC が物理ボタンとして復活!この改善は強烈に使い勝手が向上した。特に Vim を使っているときに ESC が物理ボタンとして存在しているメリットはでかい。これだけでももはや旧モデルには戻れない。

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こちら従来モデルのバタフライキーボードの近接撮影。

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待望のシザー式キーボードを近接撮影。キーの高さは従来モデルよりも高く、キーを押してもペチペチとうるさくない。打鍵感は元となった別売りの Magic Keyboard の打鍵感に近いものの、それ以上に打鍵感が心地よい。もちろん二世代前のシザー式木ボードよりも各キーの幅も広く打ちやすい。二度言うけど、ペチペチうるさくない。

一度触るともはや旧モデルでキーは打ちたくないくらい打鍵感が違う。

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一点だけ、キーボードで不満があった。それはテンキーが二世代前、Magic Keyboard と同じく T 字型に変更されたことだ。

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こちら旧モデルのテンキー。左右キーの大きさに慣れてしまったため、ブラインドタッチで押せない事案が多発中。まぁ慣れるまで我慢と言ったところか。

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めったに自宅の MacBook を持ち歩くことはないけど、筐体は一回り大きくなったけど、実際 16 インチしか机にない状態なら全然違いはわからない程度。

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ディスプレイは確かに一回り筐体が大きくなって入るけど、それ以上にベゼル幅が狭くなったことで大きな液晶パネルを搭載することができるようになったと感じる。

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そして、ほんの数 mm の違いではあるけど、筐体も微妙に分厚くなっている。

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mac の良いところは TimeMachine のバックアップで、ほぼ完全に同じ環境が移行できるところ。今回もこまめにバックアップを取っていたので、改めてバックアップを最新化した後に、TimeMachine から復元という手段で環境移行を行った。マシン to マシンも機能としてはあるんだけど、WiFi 経由でくっそ遅いのでいつも DISK を利用しての移行を行っているけど、これが一番おすすめの方法だと思っている。

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ほぼ半日かけて環境移行が終わり、500GB 程という途轍もない大容量の DropBox の再同期が丸一日たった今なお完了せず、永遠と同期を続けていて CPU ファンがガンガン回ってるところ。

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ちなみに旧モデルと新モデルの同梱の USB 充電ケーブルもモノが違うらしく、旧モデルのケーブルでは充電ができなかった。確かに見た目的には色が違う。

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AC アダプターは新モデルの 96W を使ったんだけど旧ケーブルだと左のように充電できませんと表示された。単に新しいケーブルを汚すのも嫌だなという思いから旧ケーブルを使ったんだけどだめみたい。当たり前だけど同梱ケーブルを使えば、右のように充電が始まった。

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半日ほど使った使い心地

まず結論から先に書いておくと 15 インチモデルから買い換える価値は十分すぎるほどあると感じた。

良いと感じたところ

1. キーボード関連は圧倒的改善を感じた。何度も言うけどペチペチうるさくないのは職場環境改善でも大きな意味を持つと思う。

2. HiDPI 2048 x 1280 が心地よい。改めて画像にして比較してみると、下の図のようにほんの僅かな違いでしかないんだけど、僅かこの領域の差が使い勝手を大きく向上させている。もちろん文字は若干小さくなるので、おじさんには目力をアップさせないとちょっと辛くもある。

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3. 今のところこの記事を執筆するにあたって PhotoShop, Lighroom, など数多くのアプリを起動してても swap 発生せず(虹色マークのインジケータはまだ表示されたことがない)。流石に 32GB のメモリの威力は絶大。

4. CPU がガンガン回っているときでも筐体は従来モデルよりも熱くならない(排熱はちゃんと改善されている感じがする)

5. 内蔵スピーカーの品質が劇的に向上。もはや youtube 程度の音質であれば内蔵スピーカーで十分。ハイレゾ音源も本格的なオーディオシステムに繋がないのなら内蔵スピーカーで十分楽しめる。

イマイチと感じたところ

1. CPU ファンがガンガン回ることが多く、ファンの音は従来モデルより明らかに大きく圧倒的に五月蝿い(排熱性能とトレードオフかな)。これは結構気になるレベル。

2. 使えなくなったアプリが意外と多い。これはどちらかというと OS が Catalina に上がったことに起因する問題だけど、Mojave 対応で打ち切りのアプリとかもあり、どうしようか今現在もお悩み中。

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3. 動作周波数は Core i7 より i9 のほうが低いので、シングルコアの性能は Core i7 よりも落ちてしまった模様。マルチコア性能は当然ながらコア数が上がったため性能は向上。今のところ体感的には遅くなったとも早くなったとも感じられない。

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4. Disk 性能は概ね 3 割程度ベンチマーク的には向上が確認されたけど体感的には全く変化なし(上が 15 インチモデル、下が 16 インチモデル)。SSD 性能向上は凄い凄いと毎度言われているので過剰に期待していた模様。

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とまぁ半日程度使った感触でレビューを書いてみました。何度も書くけど、McBook Pro 15 インチモデルからの改善(進化とは言えないと思ってる)は、個人的にはかなり評価していて、大満足です。

おしまい。


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