2019 奥日光旅行記(後編)関東地方最高峰の日光白根山登山を満喫

9 月最終週、半ば強引に休みをとって計画した奥日光旅行。初日の旅行記はこちらを参照いただくとして、二日目は満を持しての関東地方最高峰の日光白根山の登山。シャーレ丸沼の従業員の方と朝食をとりながら会話したところ、今日はここ最近で一番の登山日和とのこと。台風一過の晴天を狙ったつもりですが、見事にハマってくれました。

今回のシャーレ丸沼の宿泊は登山パックプランを利用しました。一泊二食の宿泊の他、往復ロープウェイ乗車券、おにぎり弁当、下山後の温泉入浴がセットになった登山客には嬉しいセットプラン。結果的に、今回はプラン特典を最大限利用させてもらうことができました。次来ることがあるならば、また登山パックプランを利用すること間違いなしです。

さて、身支度をして登山開始。

どうやらこの日の宿泊登山客は僕一人の模様で AM 7:50 ロープウェイ前には僕一人しか並んでおらず少々不安でしたが、8:00 の運転開始時には 20 人ほどの登山客(皆さん車できたっぽい)が列をなして、少し安心しました。

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ロープウェイで山頂駅へ

全長 2500m 、標高差 600m 、片道 15 分のロープウェイはまさしく文明の力の象徴。標高 1400m のステーションから標高 2000m の山頂駅まで一気に移動。良き登山を予感させる神がかった一枚も絵に収めることができてた。何という晴天!運に恵まれてる!

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あっという間に山頂駅到着。後ろに聳え立つ山が日光白根山。標高 2578m の山頂をこれから目指す。8 月に八甲田山に登ったときには標高差 700m 超えだったので、多分大丈夫なはずだ。

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今日のプランは山頂を折り返し地点として周回するコース。YAMAP の標準コースでは 5 時間半なんだけど、それだと 13:32 のバスに間に合わないので、少し速いペースで歩きたいところ。最悪は 15:35 のバスで帰る覚悟。

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とりあえず下山後はゆっくりしている時間もないかもしれないので、はじめに山頂駅を堪能しておこうと思い、天空の足湯含めて一通り回っておいた。結果的に下山後足湯を楽しむことができたので写真は後ほど。

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AM 8:20 日光白根山登山開始

お間抜けなことに、YAMAP アプリで登山 START ボタンを押すのを忘れており、登山開始時間は写真に記録された日時から割り出した。iOS13 にアップデートしたからなのか YAMAP の写真記録が全く連動されていないことに気が付き、写真から全部逆算しないといけないので、かなりげんなりして今記事を書いている。

まぁとにかく AM 8:20 登山開始。

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鹿などの動物が入ってくるのを避けるために門が設けられていて、入山するときだけ開けては閉めるのがルール。

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前に一人登山客がいるのでペースメーカーになってもらおうと勝手に思っていたら、いきなり逆ルートに行っちゃったので、周りに誰もいない一人ぼっち登山となってしまったが、結構頻繁に立て札が現れるので路に迷うことはない。

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山頂まで 3.4 km 、周回コースにすると大凡 7km のコース。流石は 2000m 超えの山だけあって気温はそれなりに低いようで、奥さんに言われて冬服で装備を固めてきたが、流石にオーバー過ぎた模様。ジャンパーは不要で冬用ズボン、厚手の長袖、軍手で大丈夫だった。このあたりで YAMAP の START ボタンが押せていないことに気が付き、ようやくアプリ的にはスタート開始。

それにしてもマイナスイオン感が半端なく気持ち良い。

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今思い返すと一番きつかったのは?不動岩から?を過ぎて大日如来に至るまでの間に続く坂道。

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体がまだ登山に慣れていないこともあり、自分的には苦手な階段が永遠と続くと体に疲れが一気に貯まる。加えて後ろから若者グループが圧力をかけてくる(と勝手に感じただけなのだが...)ので、ペースが乱れてとにかく疲れた。

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どうやら先方グループも僕をペースメーカーにしてただけっぽく、大日如来付近の休憩場でダウン。

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大日如来で登山の無事をお参りし直して歩みを進める。ここからしばらくの間はグループと距離を保つことができたのでペースも取り戻すことができ、非常に気持ちよく歩くことができた。

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せっかくなので苔すら目で楽しみつつ歩みをすすめる。

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ここ最近の登山で気がついたけど、どうやら僕は登山中に固形物を口に運ぶのは苦手なようなので、今回からゼリー状のものでエネルギー補給をすることにしてみたけど、この方針は結構あたりだった。

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上に行くにつれて森林から岩場が多くなってきた。森林限界が近づいてきたということかな?などと想像しながら歩みをすすめるわけだが、何より個人的には岩場が好きなので徐々にテンションが上ってくるわけです。

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途中速いペースで抜いていった人が何やら写真を撮っているので振り返ってみたら、あらま、結構な景色じゃないですか。そして若者グループ、追いついてきたみたいです。w

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AM 9:30 森林限界突破

残念なことにアプリと写真の連動ができていなかったので森林限界を突破した場所がいまいち正確に分かりかねるところだけど、森林限界を突破する瞬間が気持ち良い。ホント突然木々がなくなるもんだから不思議なもんです。

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位置情報がなくても写真だけでなんとか追いかけて記事を執筆。森林限界を超えるのはこの辺のようだ。しっかりと森林限界と書いてあるではないか。w

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森林限界を突破してしばらくして下界を見下ろすとこんな感じ。いやーとにかく天気が良すぎて清々しい。

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これまた個人的に奇跡の一枚。飛行機雲が作られていく様をしばし眺めてた。

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あと 500 m で山頂!

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随分とまぁ高いところまで登ってきたもんだ。気がつけば例のグループはまた見えなくなっている。

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山頂ちょい手前の祠でここまでの無事を感謝して手を合わせる。

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別ルートから登ってきた登山客が結構いる。山頂までもう後少し!ここらが一番ハイテンションになる瞬間ですね!

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AM 10:05 日光白根山登頂!

ようやく関東地方最高峰、標高 2578m の日光白根山の登頂に成功!

山頂にいた他の登山客から汗びっちょりですね、と言われるくらいには長袖シャツが汗で濡れてるけど、体の火照りと晴天のお陰で寒くはなかった。汗をかくのは毎度のことなので、次からは着替えを入れておこう。

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忘れた頃に YAMAP もスクショ撮っておいた。どうやらここまで約 100 分だった模様で、予定よりも随分と速いペースで登ってきたようだと認知した。

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こちらに見えるのが五色沼。ここから五色沼に向かう人も結構いるようだ。

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すぐとなりに見える大きな山は昨日登ろうと一瞬思った男体山。ということはその麓の湖は中禅寺湖か。

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山頂で 360 度カメラで全天球写真を撮影しようと THETA を取り出そうと思ったら、どうやら宿のロッカーに預けてきてしまったことに気が付き、よく考えたら iPhone のパノラマ撮影をしておけば全体の風景を写真に収めることができたはずなのに、全然気が付かなかった。

しばらくすると例の若者グループも登頂。不思議なことに僕は記念撮影を頼まれることが多く、この方々含めて何名かの記念撮影のシャッターを押させていただいた。満足行く写真になってるといいな。

AM 10:15 弥陀ヶ池方面へ下山開始

時間次第では同じルートをそのまま戻ろうかと考えていたけど、時間に余裕もあるので当初考えていた周回コースとして弥陀ヶ池方面へ向かった。

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一番手前に見える池が弥陀ヶ池。こうやって見ると結構遠いが大丈夫なのか?と一瞬躊躇したけど下山開始。

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マップには急坂・岩場と書かれていたのでちょっと心していたんだけど、写真では伝わらない程度に急坂で結構怖いルートだった。ちょうど登ってくる人と挨拶した時、このルートは下りは危ないので気をつけてねーと言われました。

実際普通に手を使いながら慎重に岩を下るシーンが多く気を使った。こりゃ初心者コースじゃないよねと思いつつ慎重に歩を進めて気がついたけど、この急坂を登ってくる登山客は結構いるけど、下る登山客は自分ひとりしかいなかった。

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下るに連れ、ときおり見せる弥陀ヶ池が写真的には結構良い感じ。

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ここらが森林限界の境目か。こちら側は若干紅葉も始まって景色が違うのでいい感じ。あと 2 週間も経てば最高の紅葉が見られるんじゃなかろうか。

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AM 10:50 弥陀ヶ池到着。ライトアップする設備が整っていたけど、夜こんなところまで来るんかな?

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周回コースの大凡半分くらいを歩いたところだろうか。

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ここらで再びゼリー状のプロテインを食してエネルギー補給。ZAVAS のリカバリープロテインは栄養価的には良いかもしれないけど味は結構マズい部類だと思う。

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AM 11:00 山頂駅を目指す

どうやらこちらのコースは急坂で一気に降ると、後は急な坂もなく平坦な道が続くようだ。この周回ルート、どちら向きで登山するのがメジャーなんだろう。少なくとも自分的には逆時計回りで正解だったと思うんだが...。

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森林の中も比較的平坦な道が多いので、一気に距離を稼いでる感がある。

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AM 11:53 六地蔵到着。途中年配の方々と何度かすれ違ったけど、皆さん六地蔵を目指しているようでした。

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絶景ポイントと記載されていたので一応写真を撮ってみたけど、山頂からの絶景を味わった後ではやはり物足りなさを感じざるを得ない。しかしながら山頂目指さない方は是非訪れたほうが良いポイントであることは間違いなし。

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最後の最後に結構長い坂道が待って待っていて、疲れた足腰には結構こたえましたが AM 12:08 無事下山。登山の無事を感謝して神社を参拝。

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ここで YAMAP アプリを終了。6.5km 3 時間 42 分の登山でした。アプリの起動開始忘れを考慮すると 7km コース 3 時間 50 分といったところでしょうか。自分お疲れ様!!

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PM 12:15 天空の足湯でおにぎり弁当を食す

幸いにも少々ゆっくりする時間を作ることができたので、天空の足湯で疲れた足を癒やしながら、おにぎり弁当を食すことにした。

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せっかくのおにぎりは残念ながらぺちゃんこに潰れてたけど、エネルギー補給としては米は素晴らしい性能であることを再認識。

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PM 13:32 エクスプレス号&特急で帰路に向かう

時間に若干の余裕ができたので 13:32 のたかしなエクスプレス号で帰るべく、シャーレ丸沼で汗を流す程度に特典の下山後入浴を楽しみました。疲れた体に温泉は最高に気持ちが良かった。できれば 30 分くらいは入浴できるバスの時間であってほしかった。もしくは入浴時間が 13:00 からじゃなく 12:30 からにして欲しいところ。

とりあえず、ちゃっちゃと入浴を済ませ、預けてた荷物を回収して荷造りをして、足早にバス停留所に向かう。

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13:32 発のはずだけど、思いっきり 10 分ほど遅れてバス到着。何やねん、もうちょっと温泉味わいたかったわ。

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たかしなエクスプレス号は結構ゴージャスなバスでして、東武フリーパスで湯本温泉からタダで行けるけど、気持ちよすぎるので中禅寺湖までエクスプレス号で移動することにした。とりあえず寝てたら湯本温泉に着いてたので帰りはなんか早く感じます。

それにしてもこのバスも自分ひとりしか乗車しておらず、ますます奥日光大丈夫か説が有力なんだけど、シーズンオフの平日はどこもこんな感じなのかな?

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中禅寺湖で東武バスに乗り換えて、魔のいろは坂を下り、無事東武日光駅に到着。少々時間があったのでラーメンを食べ、帰りは多少贅沢して料金を加算して特急で帰ってきました。

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こうして一泊二日の、もやっとした予定のまま突撃した奥日光旅行ですが、天候と運に恵まれて、結果的には最高の登山を楽しむことができました。時間の都合でかなりのハイペースにせざるを得なかった面もあるけど、結果的には全て良い方向に転がったと思ってます。


関東地方最高峰の日光白根山も登頂したことだし、今年は登山はこれでお終いかなと登山靴も洗って押し入れに封印。

今回の一人旅で気がついたけど、奥日光は寂れてるけど、日光はまだまだ元気いっぱいなので、次は日光を観光目的で来てみたいと思った。

おしまい。

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