買ったばかりの MacBook Pro がチャタリング故障して返品した話

つい先日、MacBook Pro 15インチ 2.9GHz / 512GB モデルを購入したエントリーを書いたばかりな気がするのですが、なんとまぁ一ヶ月もしないうちに故障しました。不幸中の幸いか、購入した "じゃんぱら" では一ヶ月以内の通常利用による故障は返品保証が付帯していて、症状を確認してもらい即座に故障と認められ返品となりました。

故障内容はキーボードのチャタリングなのですが、チャタリングという単語も一般的には知られていないため、発生した症状とともにチャタリングについて説明し、その場しのぎの対処方法などもあわせてまとめてみた。

なお今回は運良く返品が認められたので Apple Store で整備済製品を新たに買い直しました。整備済製品なら中古よりはより新品に近い状態が保証されていて、新品より弱化安いというのが整備済製品を選んだ理由です。

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チャタリングとは何か?

可動接点などが接触状態になる際に、微細な非常に速い機械的振動を起こす現象をチャタリングと言います。語源は chatter で振動により音を立てるという意味となります。

チャタリングという言葉は、弱電を扱うスイッチやリレーが接続状態になる時に起こる振動現象や、車両のブレーキング時になどに発生する振動現象などで使われますが、振動現象により発生する不安定な信号や、それによって引き起こされる電子機器のご動作などでもチャタリングという言葉が使われます。

コンピューターの世界においては、キーボードやマウスの操作において、一度しかキーやマウスを押していないのに複数回押した動作になってしまう不具合に対してチャタリングが発生したといいます。チャタリングが発生すると大凡以下のような不具合に見舞われます。

  • キーを押してもうまく反応しない。
  • キーを押すと複数回入力されてしまう。
  • マウスをクリックしてもうまく反応しない。
  • マウスをクリックするとダブルクリックとして認識されてしまう。

チャタリングの解消方法

根本解消するためには、接点がハードウェア的に故障していることが原因なので交換が必要ですが、すぐに交換できない場合には応急処置としてソフトウェア的な対処で症状の緩和が可能です。

キーボードのチャタリングの緩和(mac OS の場合)

今回、僕もこの方法でその場しのぎをしていました。[システム環境設定] > [キーボード] を開き、キーリピートをオフ、リピート入力認識まので時間を長いに設定することで症状を緩和することができます。ただし同じキーを連続して押し続ける動作ができなくなったり、素早く同じキーを押しても一回しか認識しなかったりと、逆効果になる症状もでるため、なかなか気持ちよく入力できる状態に回復させるには至らない場合が多いです。

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Windows でも [コントロールパネル] > [キーボード] > [キーボード状態の確認] 配下から [文字の入力] の項目を調節することで症状を緩和することができます。また Windows であればチャタリングを解消するフリーのツールなどもいくつか出ているので、検索してみると良いでしょう。

なお、2016 年以降の新型 MacBook Pro のキーボードはチャタリングが発生しやすいようで、「MacBook Pro + チャタリング」で検索すると、結構多くの方がチャタリングが発生したとブログの記事を書いておられます。ちなみに、僕の場合は [b] がほぼ必ず複数回入力され、[o] がなかなか認識されないという複合的な不具合が発生しました。年末実家に帰る前までは調子が良かったのですが、新年帰宅してみると不具合が突然発生した感じで、いきなり具合が悪くなった感じです。

マウスのチャタリングの緩和(Windows の場合)

実は mac OS では良いチャタリングキャンセラーを知りません。Windows を使っていた頃は何故だか頻繁にマウスがチャタリングしてしまうため、ChatteringCanceler というツールを使っていました。

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まぁいずれにしてもマウスは買い換えた方が絶対に気持ちよく操作できることは間違いないです。メーカーは伏せますが、とある L から始まる有名メーカーのマウスは半年に一度買い替えていたくらい壊れてましたね。

返品後、Apple Store の整備済製品を買い直した

実店舗まで足を運び返品

前述したとおり今回はすんなりと返品が受け入れられました。今回はネットで購入したのですが、間もなく一ヶ月過ぎるという時点で壊れたため、実店舗まで足を運びました。じゃんぱら渋谷道玄坂店と足を運べる距離の店舗を選択しておいて正解でした。

事前のメールのやり取りでは Apple の保証期間内だったこともあり無償修理を打診されましたが、直ぐ翌日にも代替機が欲しかったため返品を希望しました。店舗で不具合が確認できれば返品可能という合意が取れ、実際に確認してもらったところ、いとも簡単に不具合が再発したため返品が受け入れられました。

じゃんぱらは公私共によく使うお店ですが、一ヶ月の保証を使ったことは今回が初めて。とてもサポートが良かったので今後も中古品はじゃんぱらメインで買うことにしようかと思ってます。

スマホから整備済製品を購入

さて、お次は代替機の購入です。帰りの電車でスマホを開いて Apple Store から整備済製品を購入しました。前回は環境構築に二週間も要し時間的コストが物凄くかかり、もう二度と同じ作業はしたくなかったので新品を・・・と思いましたが、新品同等品で少しでもお安くと思って整備済製品を購入することにしました。

加えて、前回 SSD を 512GB にケチってやっぱり後悔したため、今回は 1TB を購入することにしました。なので今回は後悔しないように以下のスペックに決めました。CPU だけは妥協して最高スペックを諦めました。

CPUCore i7 2.9GHz
メモリ16GB
SSD1TB
GPURadeon Pro 560

新品だと \346,800 (税別)ですが、整備済製品だと \294,100 (税別)なので、おおよそ 5 万円ほどお安くなります。結構変わりますよね!

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整備済製品は新品同様だった

整備済製品の良いところは値段意外にも即座に出荷される点があげられます。今回直ぐに代替機が欲しかったこともあり、値段の他に出荷スピードも速いという理由で整備済製品を選びました。翌日には出荷され二日後に商品が届きました。いやーチョッ速です。

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整備済製品とは何かしらの理由で返品された商品ですが、Apple の厳しい品質水準を満たすため事前に厳格なプロセスで再整備を受けた製品になります。加えて新品同様に 1 年間の特別保証が付いています。届いた商品は新品と何ら遜色がない状態であり、パッケージングも新品同様の化粧がされているので気持ちが良いです。

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ケーブル類や AC アダプターは新品に交換されてるんじゃないかなーと思いました。新古品にしても綺麗すぎたので。

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本体は隈なく裏表をチエックしたところ、蓋の部分に僅かながらスレキズが見られましたが、ほぼ認知できないレベルですが、あぁー確かに整備品なんだーと理解しました。

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前エントリーで説明したように、取得した最新のバックアップから環境を復元しました。復元は丸一日を要しました。その後は 600GB の dropbox の同期が二週間かかる予定だったのですが、1TB の SSD を選択しておいたおかげで SD カード不要となり、二日で同期が完了してラッキーでした。SD カードが遅かったというオチでした。

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ということで、買ったばかりの MacBook Pro がチャタリング故障して返品し、即座に整備済製品でスペックもアップグレードして、結果的には満足いくようになりましたよという話でした。

おしまい。

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