ノイズキャンセリング・ヘッドホン QC35 IIとWH-1000XM3 を購入してガチ比較してみた

こんにちわ、ブログが生存確認になりつつありますが、今月も無事に生きてます。

さて今回は飛行機での出張が多い方なら一度は比較検討がしたことがあるであろう、ノイズキャンセリング・ヘッドホンのガチンコ比較レビューです。何を隠そう僕も 3 月に北米出張があり、一年少々前に購入した BOSE QuietControl30 (QC30) が大活躍したところでございますが、周りを見ると圧倒的に上位機種の QC35 を使っていらっしゃる乗客が多かったです。

一方、ブログなどで評判が良いのはソニーの WH-1000XM3 です。音質やノイズキャンセリング性能等ほぼ全てにおいて QC35 II のワンランク上との評価が多く、ものすごく気になっていました。一方で装着性は QC35 が勝り WH-1000XM3 は締め付けが強くて長時間装着は辛いとの情報も気になります。

この手のものは実際に試用してみないと真価がわからないということで、思い切って両方とも買っちゃいました!

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性能は WH-1000XM3 の圧勝

いつものスタイルに準じて最初に結論。どちらを買ったら良い?と問われれば WH-1000XM3 を買うべきと答えます。価格差は数千円ですが性能は WH-1000XM3 の圧勝と断言します。ただちょっとだけ装着感は QC35 に劣ります。

音質は WH-1000XM3 の圧勝

WH-1000XM3 の圧勝です。もともと BOSE と SONY に対する評価として、どちらのメーカーも好みの音ではありません。そのため比較的公平に評価できていると思うのですが、圧倒的に WH-1000XM3 の方が Hi-Fi な音です。

日常的に 1 年以上通勤時間に QuietControl30(QC30) を使い続けてきましたが、QC35II は良くも悪くもその延長線上にある音。WH-1000XM3 と比較した場合、悪くいうと 1 ランク以上価格帯の違うヘッドホンかと思わせるほど、音のクリアさや重低音の迫力は落ちます。良く言うと落ち着いて聴き疲れしない音です。

一方で WH-1000XM3 は圧倒的にクリアで明快な音でありつつ重低音もずっしりした音です(個人的には低音を強調しすぎだと感じます)。家族にも聞いてもらったのですが瞬時にわかるほどの違いがあります。しなしながら悪くいうと多少聴き疲れする音です。

イコライザー調整は WH-1000XM3 のみ

音質にこだわる方は自分好みにイコライザーで音を調節したいと思うことでしょう。もちろんイコライザー機能がついている音楽再生アプリもありますが WH-1000XM3 は専用アプリ HeadPhones からイコライザー調整が可能です。アプリに左右されることなく一律で音質を調節できるのでとても嬉しい機能です。僕の場合は多少重低音を抑えるのが好みなのでイコライザーは比較的よく使います。

QC35II にはイコライザー機能がないためイコライザー機能が必須という方は WH-1000XM3 一択になります。

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ノイズキャンセリング性能は互角

どちらの製品も非常に高いレベルで外音がなくなります。QC30 を日常的に利用してきましたがどちらの製品も QC30 以上のノイキャン性能でした。イヤーホンとヘッドホンの形状差がそのままノイキャン性能に聞いてくるので、これは当たり前といえば当たり前の結果。

ただノイキャンの方式が違うのでしょうか、耳に感じる謎の音圧(ノイキャンヘッドホンをお使いの方は意味がわかると思います)は異なります。今まで QC30 を使ってきたこともあり無音時の謎の音圧は QC35II のほうが馴染みのある音圧です。一方の WH-1000XM3 は更に無音性が高いためか、謎音圧が強いと感じました。これは慣れの問題もあるかと思います。

ノイキャンの強さを調節する外音コントロールは WH-1000XM3 の圧勝です。スマホアプリからノイズをわざと聞こえるようにする機能が外音コントロールなのですが、QC35II では「高、低、オフ」の 3 段階でしか調節できません。一方の WH-1000XM3 では 20 段階での調節が可能です。奥が快適と感じるのはあえて外音を少しだけ聞こえるようにする 5 が謎音圧も少なく快適です。

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なおノイキャン利用時の人の声に準ずる周波数帯域の音の聞こえ方も違い、WH-1000XM3 の方が人の声は聞きやすい印象があります。ボイスフォーカスをオンにすると更に聞きやすくなります。

装着感は QC35 が勝る

断言します。長時間使用していて疲れにくいのは間違いなく QC35II です。

こちらはネットの評判どおり WH-1000XM3 の方が締め付け感があります。幸いにも僕の頭は小さめなので締め付けの強さはさほど辛くないのですが、頭が大きめの人にとっては結構な締め付け感を感じることかと思います。一方の QC35 はゆるい感じで締めつけ感を感じる人はほぼいないと思います。

この事実は非常に重要で、締めつけ感が強いと感じながら長時間のフライトでヘッドホンを付け続けることは不可能です。したがって購入前に量販店などで WH-1000XM3 の装着感は必ず試しておくべきでしょう。気にならないなら WH-1000XM3 がおすすめ。気になるなら QC35II がおすすめです。

バッテリー性能は WH-1000XM3 が勝る

バッテリー持続時間はノイズキャンセリング有効時において WH-1000XM3 が最大 30 時間、QC35II は最大 20 時間と 10 時間も違いがあります。どちらの製品にも共通する不満として充電中はヘッドホンの電源が落ちて充電モードに入って使えないということです。したがってこの 10 時間の差はとても大きな差と言えます。

充電時間についても差があり QC35II は 2 時間少々でフル充電、WH-1000XM3 は 3 時間でフル充電となりますが、WH-1000XM3 は 10 分間の充電で 5 時間再生という充足充電機能があり、長時間のフライトで力を発揮しそうです。

開封の儀

ばばーんと両製品とも開封。いつもながら、この開封するときが一番ワクワクする瞬間です。

こちら SONY の WH-1000XM3 になります。付属のヘッドホンケースにはこのような形で折りたたんで収納します。

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こちら BOSE の QC35II になります。付属のヘッドホンケースにはこのような形で折りたたんで収納します。

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写真で一見すると同じような大きさに見えますが、わずかに QC35II の方が収納性は良くコンパクトにまとまります。カバンの中に突っ込んでみると、結構大きな差に感じます。

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ヘッドホンのパッドは比較すると WH-1000XM3 の方が厚みがありクッション性に優れる見た目なのですが、実際は QC35II の方がクッション性は上です。

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ヘッドホンを裏から見てみるとこんな感じ。WH-1000XM3 は内部が真っ平らなのに対して QC35II は内部が傾斜した形状になっています。夏場の汗ばむ陽気で変化があるかもしれませんが、今のところ、どちらの製品も長時間つけるとパッドが汗ばむことに変わりはありませんでした。

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その他の違いとして WH-1000XM3 は USB3 Type-C ケーブル、QC35II は一般的な microUSB ケーブルの違いは意外と面倒です。世の中はまだまだ USB2 の形状が多いので Type-C の形状のほうが個人的には不便を感じます。

またボタン類の配置がそれぞれ特徴的なので慣れが必要だったり、WH-1000XM3 のジェスチャー操作も慣れが必要だったりとしますが、WH-1000XM3 のジェスチャーは電車の中でやってると変に見られるので、あまり使う機会はないかなーと思いました。

レビューまとめ

どちらも購入した所有者としての感想としては、ほぼすべての性能において WH-1000XM3 は QC35 II を上回ります。ただし装着感には留意すべき点があります。

自分の頭は大きめだなと思うなら装着感が気になるはずなので BOSE の QC35II を買うほうがおすすめ、自分は小顔だなと思うなら SONY の WH-1000XM3 を買うとほうがおすすめです。

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