VAIO type A VGN-AW71JB フォトエディションを買いました(WCS編)

VAIO type A VGN-AW71JB フォトエディションを買いました(液晶編)に引き続き製品レビューです。

いきなり結論から。
Adobe RGB での写真編集から印刷までを行う予定がない人、言い換えれば、普通にネットを楽しむだけの人は、広色域モニターはカラーマネージメントまわりを覚えなければならないため、ちょっと使いづらいと感じると感じることでしょう。カラーマネージメントってなんぞ?と方は、ぶっちゃけ Adobe RGB カバー率 100% (NTSC比 137%)に惑わされずにビデオエディション(NTSC比 104%)を購入するのが幸せになれると思います。

さて本題です。いきなりですが、下にある二つの画像は同じ色で見えてますでしょうか?

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もし同じ色に映っているならば、正しくカラーマネージメントされた環境ということを意味します。左の画像は sRGB を色空間とするカラープロファイル、右の画像は Adobe RGB の二倍の色空間を表現可能な ProPhoto RGB を色空間とするカラープロファイルが設定されています。ひょっとして、こんな色でみえてませんか?

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広色域モニタとカラーマネージメント

前エントリでも少しだけ触れましたが、広色域モニタとカラーマネージメントは切っても切り離せない関係があります。従来のように sRGB を対象としたディスプレイを使っている分には、カラーマネージメントされていない環境でもさほど問題は発生しませんでした。しかし、Adobe RGB のような広色域が表現可能なディスプレイでは、カラーマネージメントされた環境でない場合の正しくない色の表示が非常に気になります。

たとえば、この type A を購入してすぐにベンチマークを当然のように走らせたのですが、当初僕はあまりの蛍光色の緑色に驚きました。こんな色でいいんだっけ?そして悩みました。確認のため別のパソコンで実行してみたら、やっぱり全然違う色でした。左が他の PC で実行した色で、右が type A で実行した色です。CrystalDiskMark がカラープロファイルに対応したツールでないため、このように実行する環境によって色が異なってしまうわけです。

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カラーマネージメントシステムについてのお勉強

VAIO type A フォトエディションのような広色域が表現可能なモニターにおいては、Windows Color System (WCS)に適切なカラープロファイルを設定した上で、かつカラーマネージメントに対応したソフトウェアを使った場合に、はじめて正しい色を表示することが可能になります。

・・・と今のところ僕は理解していますが、何しろ勉強中の素人ですので、誤った情報を流しかねません。僕はここでカラーマネージメントの知識を勉強しています。大変役に立つ情報が満載です。カラーマネージメントに関する知識は下記サイトをご参考ください。大まかな基礎知識を身につけることができると思います。

そして時間が許すようなら、こちらも読んでおくとよいでしょう。こちらはカラーマネージメントに対する感想めいた内容です。


VAIO type A VGN-AW71JB がフォトエディションたる所以

さて、カラーマネージメントをお勉強したところで、話を戻します。

この機種では、ディスプレイの ICC プロファイルとして3種類の色温度分がインストールされています。出荷時の状態では最も使いやすい色温度 6500K の D65 という ICC プロファイルが設定されています。そしてカラーマネージメント対応の写真編集用のソフトウェアがプリインストールされており、買ってすぐに、正確な色で本格的な画像編集から印刷までが行える状態が整っています。

でも完璧ではありません。 対応していないツールもたくさんあるからです。

そもそも、Windows の世界においては Windows 側の対応と広色域モニターの出荷状態が釣り合っていない状態だと僕は思います。

一般市場においては、広色域モニター対応を謳う液晶ディスプレイが庶民の手が届く価格帯で出回り始めた段階です。一方の Windows の世界においては Vista になって初めてカラーマネージメントの概念が導入され、Windows Color System (WCS) という機能がやっと搭載された状況なのです。それまでカラーマネージメントという概念がそもそもなかったため、対応するアプリケーションが極端に少ないのも、ある意味仕方がないかもしれません。

しかしながら、MS 純正のツール類も対応がまるでダメなのはいただけません。普通の人がもっともよく使うと思われる Internet Explorer ですら対応できていません。最新の Windows 7 にデフォルトで搭載されている IE8 ですら対応していません。

ですが、ひょっとすると type A フォトエディションは、そんなことは百も承知の上で、あえて無視しているのかもしれません。本機は、その名の通り写真編集のためのパソコンです。デジタルワークフローにおける撮影・編集・組版・印刷等の各行程で色を絶対的に管理・共有することで、色に関するトラブルを防ぎ、色校正の手間を最小限に減らすことをコンセプトとしています。

より身近な言葉に置き換えると、ディスプレイとプリンタの出力結果の色を合わせたい!って要望にお応えするためのパソコンです。そのパソコンをネット用途に使おうとするのが間違っているのかもしれません。


「正確な色表現」と「見栄えのする綺麗な色表現」は異なります。

その点を理解しないままにフォトエディションを購入してしまった場合、十中八九、先週末までの僕と同じくカラーマネージメントで非常に苦労をすることになると思います。しかしならがら、正しいカラーマネージメントの知識を持ってこの液晶を使いこなすならば、間違いなくこの上ない最高の画質が堪能できるはずです。

カラーマネージメントされた環境下で、Adobe RGB で記録された画像と sRGB で記録された画像を見比べれば一目瞭然その違いに驚きます。今では、デジイチで sRGB と Adobe RGB を使い分けて撮影するようになりました。


結果的に、今は type A フォトエディションを選択して良かったと思えるようになりました。そう思えるまでに時間がかかりましたが・・・(;´Д`)

type A のカラーマネージメントの設定はこんな感じにしました

Tips ですが type A を快適に使うために、僕はこんな設定に落ち着きました。

  1. カラープロファイルは Adobe RGB (1998) ってのを使うように変更しました。エプソンがインストーラ込みで配布している AdobeRGB プロファイルをインストールすることで使えるようになります。
  2. 画像ビューアは Windows フォトギャラリーに乗り換えました。フォトショップ並みのカラーマネージメント処理を行った色表現をしてくれます。
  3. 画像編集はプリインストール済みの PhotoShop Element に乗り換えてカラープロファイルを使うようにしました。
  4. IE の色は間違っていると割り切るようにしました。自分のブログは、カラーマネージメント対応の FireFox 3.5 でも画像確認するようにしました。
  5. カラーマネージメントに対応していないツール類の色も、そんなもんだと割り切るようにしました。

まぁだいだいそんな感じで、おおむね違和感がなくなりました! ( ゚゚)y−~~

Sony Style(ソニースタイル)
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デル株式会社

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