秋晴れの連休中日、紅葉の絶景求め谷川岳山頂目指すも敗れ去る

先週行った紅葉の那須岳に気分を良くし、連休中に天気が良ければ絶対紅葉見に登山に行くぞっ!と意気込んでました。場所は何処にしようかと小一時間ほど悩みましたが、新幹線でサクッと行ける場所ってことで、四年前に家族でチャレンジした谷川岳に行くことにしました。

今回もひとり旅なので自分のペースでサクサク登って、4 年前は天狗の留まり場止まりだったけど、絶対トマの耳もオキの耳も制覇してやるっ!って鼻息荒く意気込んでいたのですが、結論から書いておくと、紅葉真っ盛りの連休をなめてました。超惨敗です。

もう、紅葉の時期は平日以外絶対登山なんかに行くものかっ!と心に固く誓った登山記録を綴っていきます。いやーいま思い返してもつらみしか記憶にない・・・。

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今回の登山計画

新幹線を使った移動計画

前回も書いたように、時間をお金で解決するため新幹線を使った移動手段をとります。前回、那須岳では尿意と戦う 90 分という失態を犯してしまったが、今回は乗車時間を事前調査。移動時間は約 20 分なのでトイレ休憩なしで接続ギリギリで計画を立てても良さそう。加えて谷川岳ロープウェイの営業時間も重要で、平日は 8:00 - 17:00、休日は 7:00 - 17:00 が営業時間。

これらにマッチした行きと帰りの電車とバスの接続時間を調査してみた。息はどんなに頑張っても 8:25 発が始発バスなので、交通機関だけで行くとなると早朝の登山は無理っぽい。帰りは 16:10 か 17:03 発のバスが乗り継ぎが非常に良いんだけど、遅い時間も良くないので 16:10 がベストだと思う。

大宮 ⇒ 谷川岳ロープウェイまでの移動

時間(午前発のみ)
大宮(新幹線)06:3407:10
高崎駅(新幹線)06:5807:33
高崎駅(上越線)07:1207:45
水上駅(上越線)08:1708:51
水上駅(バス)08:2509:00
ロープウェイ駅(バス)08:4509:20

谷川岳ロープウェイ ⇒ 大宮までの移動

時間(午後発のみ)
ロープウェイ駅(バス)14:5515:5016:1017:03
水上駅(バス)15:1816:1316:3317:26
水上駅(上越線)15:5316:4716:4717:49
高崎駅(上越線)16:5617:5017:5018:22
高崎駅(新幹線)17:1518:0018:0018:28
大宮(新幹線)17:4618:2616:3319:26

今回学んだこととして 8:25 のバスだと結構登山開始時間としては遅いと言うこと。車移動組は到着してるし、昼に近づくにつれてガスってきて展望が一気に失われるので、時間を買ってタクシーで移動するともっと早く山に到着するのがよさそう。でも実際、駅でタクシーを一台も見かけなかったので現実的かどうか不明。でも予約すればきっと大丈夫だとは思う。

yamakei-online で事前に練った登山プラン

人の渋滞で全く計画通りに進まなかったけど、事前に練ってた登山計画はこんな感じでした。那須岳の記録から yamakei の平均タイムで計画しておけば絶対時間的には間に合うと考えてましたが、この見積もりが非常に甘かった。人の数を全く見積もりに入れてませんでした。

09:30 天神峠
↓15分
09:45 分岐
↓30分
10:15 熊穴沢避難小屋(休憩10分)
↓85分
11:50 谷川岳肩ノ小屋(休憩10分)
↓10分
12:10 トマの耳(休憩10分)
↓10分
12:30 オキの耳(休憩10分)
↓15分
12:55 谷川岳肩ノ小屋
↓65分
14:00 熊穴沢避難小屋(休憩10分)
↓25分
14:35 分岐
↓15分
14:50 天神平

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ま、とりあえず立てた計画は、6:34 の新幹線で移動し、15:50 のバス、あわよくば 14:55 のバスで帰ることを想定しました。

大宮駅〜ロープウェイ搭乗まで

新幹線から上越線と乗り継いで予定通りの 8:17 に水上駅に到着。上越線で水上駅に行くまでの間、かなりの登山客が乗客してて、こりゃ今日は猛烈に混むなという嫌な予感はぷんぷんしてました。

バスの乗り継ぎまで 10 分ほど余裕がありますが、あまりの乗客数の多さに座れなきゃ絶対終わりだと思い、改札に近い車両に移動して水上駅に到着するやいなやダッシュでバスまで移動して無事座ることができた。一応ダッシュで写真も一枚だけ撮影できた。

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座れたから良かったものの、後から後からめちゃくちゃ登山客が乗車してきました。「待ってても次のバスも同じだから乗っちゃってくださーい。」と外で運転手がかけ声出してました。加えて、途中で 15 名ほどの登山客が乗車してきました。ここでも運転手が一言。「ここで全員乗せないと次がないから、とにかく乗れるように詰めてくださいっ!」ともう乗れそうにないバスに更に登山客が乗り込んできました。

いやーもし立ちだと考えるとぞっとします。たかだか 20 分といえども京浜東北の朝の通勤ラッシュ以上にひどい混み具合で、登る前から萎えちゃいます。

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登山客が多いだろうという予感は的中。的中どころか予想を遙かに上回ってた。

まずチケットを買うのに 30 分並んだ。長蛇の列は建物から飛び出して駐車場まで飛び抜けて並んでた。更にロープウェイに搭乗するまで 15 分並んだ。並んでる客、みんな、なんでこんなに人が多いの?って言葉しか出てなかった。

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既に予定より遅れること 30 分。なんとか 9:35 にロープウェイに搭乗することができたが、この時点では目に入る綺麗な紅葉にワクワク感しかなかった。

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天神平〜分岐点まで

9:43 天神平到着。雲も薄く晴天に映える紅葉する山々。遠くには今回こそ登頂すると意気込む猫耳の谷川岳山頂。もう絶対今日はいい写真が撮れると思ってました。

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天神峠から稜線を歩くコースを選ぶ人が多いのか、リフトでも結構な行列が・・・。

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列を見て、こんなに並んでるなら下から歩くか・・・と言葉を発してる人も何名かいました。下から行く人はまだ疎らのようで、こんな感じで紅葉の中気持ちよく歩けるんだろうなーと思ってました。

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15 分ほど並んでやっとリフトに搭乗できました。意外と待ち時間が長かったけど、リフトに乗りながら眺める紅葉はめちゃ綺麗でした。目の保養。

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10:07 天神峠到着。山全体いい感じに紅葉してますが、なにやら山頂付近に雲がかかってきました。少々嫌な予感。

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標高 1500m から登山開始。先週めっちゃ寒い思いしたので、今回は防寒着をばっちり持ってきたのですが、季節外の夏日で気温も 20 ℃を超えて多様で汗ばむ陽気。結果論からいうと、この日は全く防寒着不要でした。

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出発記念に天神峠からの全天球画像。ここからでも十分綺麗な展望が拝める。

2017年三連休に谷川岳登頂にチャレンジ。天神峠からスタート! #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

紅葉の中、山頂を目指します。峠付近は道も乾いていたし、人も激混みじゃなかったので非常に気持ちよく歩き出すことができました。

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前日天気が悪かったこともあり、しばらく行くと一気に地面が泥濘んでました。運動靴で来てた家族連れの皆さんはここで進むのを断念してました。

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10:31 分岐点到着。この時点で計画から遅れること 45 分。天神峠から分岐点までは、ほぼ泥濘んだ下り道が続きました。登山靴でも非常に滑りやすかったですし、小さい子連れ客が沢山いたので、超スローペースで思ったより時間がかかりました。

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分岐点から熊穴沢避難小屋まで

合流してから地獄の行列の始まりです。とにかく人人人。見渡す限りずーっと先まで人の列が続いてます。まさか山頂までこの列が続いてたなんて、このときは思いもしませんでした。

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進まないものは仕方がないので、できる限り紅葉を楽しむことに専念しました。

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さっきまで曇ってた山頂付近の雲も晴れてきて、いい写真撮れそうだーと、このときはまだそう思ってました。

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谷川岳の道はとても狭いので、基本追い抜くこともできなければ、登る組と降りる組がいればどちらかが待たなければいけません。なので、岩場を登るところが何カ所かありますが、必ずそこで渋滞します。

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まだまだ熊穴沢避難小屋にすら到着してないのですが、下山してくる早朝登頂組が言うには、ずーっと山頂までこの調子で大渋滞してるとのことです。マジかよっ!?と思って TX の超望遠で山頂の方を見てみると、確かにめっちゃ渋滞が続いてます。

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さらに山頂に近い天神ザンゲ岩付近もめっちゃ大渋滞。こりゃぁ山頂は無理かもなーとこのから結構諦めモードに入りました。

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11:16 熊穴沢避難小屋到着。計画から 1 時間遅れです。計画では休憩をとる予定でしたが、激混み状態のディズニーランドでアトラクションを待つ列に近く、人混みと立ちっぱなしで疲れてる感じ。

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分岐点から天神ザンゲ岩まで

一度でも列から抜けると大変そうなので、休憩せずに進むことにしました。ここまで水も食料も口にしていないことに気がつき、トロトロ歩いてることだしと、適当に干し肉をつまみ食いしたり、水分を補給したりし始めました。

変わらず長蛇の列が続いてうんざりですが、標高が高くなってきたこともあり、所々振り返ると素晴らしい紅葉の景色を拝むことができました。

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本来、楽しい楽しい岩登りも人人人でつらみしかありません。

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気がつけば、空模様が随分と怪しくなり、高いところはガスで何も見えないくらい曇り空になってしまいました。ものっそいテンションだだ下がり。

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途中何カ所か休憩できそうな岩場には休憩する人であふれかえってました。まさに岩場にたむろするお猿さん状態。とても間に割って休憩できそうなスペースがありません。

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天狗のたまり場まであと少し。もはやめちゃめちゃガスってて紅葉の大展望は臨むべくもない状況になっちゃいました。この辺に来ると途絶えることのない人の列と視界の悪さから登頂を諦めて折り返す登山客が増えてきました。

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ここでも全天球画像を撮影。この日は THETA を使ってるのは僕だけだったので奇妙な眼差しをいただいた。

2017年三連休に谷川岳登頂にチャレンジ。あまりの人の多さで大渋滞の登山。 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

12:30 天狗のたまり場到着。ここも人がたくさん岩場に張り付いてて休むどころではなかった。

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下界を見下ろすと、まだまだガスってなかったので岩に登って撮影。結果的にこの日一番の景色はこの一枚だったと思う。

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ここからは時間との闘い。帰りのバスの時間を気にしながら登り続けることに。下界を見下ろせば、まだまだ綺麗な景色が広がっていたので、ところどころ後ろを向いて撮影。これも綺麗な一枚。

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天神ザンゲ岩に近づくにつて、ガスも非常に濃くなり、後ろを振り返っても下界の景色もガスで覆われるようになってきた。ここらが引き際かなーと思い始めた瞬間でもあった。

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13:07 天神ザンゲ岩到着。計画から 80 分ほど遅れてる計算。渋滞でここまで休憩なしだったので、ここで初めての休憩をとり、おにぎりを食し、水も飲んでエネルギーを補充。ちびちび歩きは余計に体力と気力を消耗するとよく理解できた。

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この日の終着点と言うことで全天球画像を撮影。もうガスで全くしたが見えないのがわかっていただけると思う。(※相変わらず 3 枚目の全天球はクリックしないと表示されない。)

2017年三連休に谷川岳登頂にチャレンジ。残念ながら天神ザンゲ岩までしかたどり着けず。 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

山頂から降りてくる登山客が口々に山頂までこの調子だ、無理無理、ここで降りた方が良いって言ってるのを聞いて、素直にアドバイスを受け取って下山することにしました。せっかく山頂から下界に広がる紅葉で赤く染まった稜線を写真に収めたかったのですが、それが主目的でもあるため、こんなガスってる中で登頂しても意味がないなと心底思ったので下山は正解だったと思ってます。

またも登頂ならず。残念無念。

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天神ザンゲ岩から天神平まで下山

当たり前ですが、あれだけ渋滞が続いた登り。その人たちが徐々に下山を始めれば、下る道も渋滞するというもの。帰りもものすごく渋滞してます。ガスって視界も非常に悪く紅葉は楽しめません。

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とは言え下りはペースがそれなりに速いので、まぁそれなりに進みましますが、谷川岳肩ノ小屋での宿泊組?がまだまだ登ってくるので、所々で上り下りの待ち渋滞が発生します。

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後でツイートで知ったんだけど、ロープウェイ終了の 17:00 までこの渋滞が途絶えなかったとのことなので、この時点で引き返して正解だったと思う。

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運が悪かったのか、何なのか、下ってるうちにガスが晴れてきました。とにもかくにも追い抜くことはできず自分だけ急げないので、紅葉をなるべく楽みながら歩きます。

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みんな振り返って写真撮ってるなーと思って振り返ってみると、ガスが晴れた絶景が広がってました。ガスが晴れてたのは約 3 分程でしたが、その間なら山頂からも絶景が拝めたことかと思います。またあっという間にまたガスっちゃいましたけどね。

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行きでも撮影した紅葉撮影ポイント。行きはみんな登りの列だったけど、この写真は下りの渋滞。谷川岳は岩場がある度に道が途絶えたかのように見えるのが良いですよね。

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14:41 熊穴沢避難小屋到着。途中で引き返したこともあり計画から 41 分遅れです。ここでも休憩を取らず一気に下山することにしました。

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分岐点まで渋滞してましたが、土合駅まで下る人や天神峠まで上がる人など分散したので、渋滞が緩和されました。

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どうぞお先にと道を譲ってくださったので、分岐した後は自分のペースでサクサクと下山。一気に天神平まで到着しましたが、後半は濡れた木の床が続いて大変滑りやすいので神経を使いました。

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15:17 天神平到着。計画から 37 分遅れですが当初計画通りに 15:50 のバスに乗れそうです。この人混みなのでバスに座れないと嫌なので "ビューテラスてんじん" にてビールを飲んで一服することもなく、ロープウェイに乗り込むことにしました。

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帰路そして振り返り

帰りは余り急ぐこともなかったのか、バスも満車にならず乗車率 80% と言ったところ。乗り継ぎ的に次のバス狙いの人が多かったのではないかと思う。もしくは単純に山頂を狙ったが故に遅れてしまったとか。

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行きは余りに急いでバスに乗り込んだので撮影できなかった水上駅も記念に撮影。

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電車出発まで 40 分ほど時間があったため、ぶらぶらしようと思ったけど、基本駅前のこの 5 店舗くらいしか回りに店もなく、ビール飲みながら一服し、残っていたおにぎりを食べました。

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後はひたすら暇を潰して大宮まで帰りました。今回学んだことと言えば、紅葉の時期は平日以外絶対登山に行かない方が良い。特に連休に行くのは絶対避けるべきということです。

もはや体が温まるとか、ペースがいい感じになってくるとか、そういう次元じゃなくて、激混み状態のディズニーランドでアトラクションを待つのに近い登山でした。紅葉とマイナスイオンは素晴らしかったのですが、それ以上にストレスフルな登山でした。

仮に天神ザンゲ岩から山頂を目指していたとすると、トマの耳まで往復で標準 1 時間とのことなので、この渋滞の中だと 90 分はかかっていたかと思うので、そうすると 17:03 のバスに乗れたか非常に怪しかった。何せ twitter では 17:00 のロープウェイの営業時間が過ぎても次から次へと下山してくる登山客が絶えなかったというので、そりゃぁたいそう混んでいたことに違いないと思う次第。

次こそ山頂を目指したいところだけど、今年の登山はこれにて終了。また来年以降に登山熱が盛り上がってきたらリベンジしてみたいと思います。

ちなみに谷川岳肩ノ小屋のツイートによると、この日早朝ではこんな絶景が拝めたそうだ。僕が撮影したかった画像は、このツイートの右上の画像のような景色だった。

おしまい。

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