1型センサー&光学10倍ズーム搭載の最強コンデジ LUMIX TX1 を購入した
定期的に沸き上がる物欲が抑えきれなくなりますが、今回はデジカメが欲して我慢できないって訳じゃないのですが、娘の卒業式や卒業旅行など一度しかない思い出のワンショットをとるため(・・・と必要に迫られたという理由にして)、熟考の末パナソニックの LUMIX TX1 を購入しました。
そもそも今まで使ってきた SONY RX100 が勝手からちょうど三年半経つのですが、所謂ソニータイマーが作動したらしく電源が勝手に OFF になったり、OFF にしてもレンズが収納されなくなったりと若干壊れ気味な感じになったのがおおよそ半年前。RX100 は非常にコスパが良かったしコンパクトで持ち運びが良かったので重宝して使ってきました。使用頻度が高かったので傷だらけになってますが、傷だらけなので結構気兼ねなくどこでも使えるのが便利でした。
が、長年使ってると不満も結構あって、ズームを少しでも使うととたんに接写ができなくなることと、ズーム倍率が低いことが我慢できないくらい不満に思ってて、運動会などはズームレンズを搭載してミラーレス一眼をやはり持ち出さざるを得ませんでした。そんな中一年ほど前に発売されたパナソニックの LUMIX TX1 がずーっと気になっていました。1型センサーを搭載するコンパクトデジカメの中で最高ズーム性能となる光学 10 倍ズームが魅力的でたまりませんでした。
というわけで期が来たので購入と相成ったので、しばらく使ってみたレビューを書いてみようと思った次第。
光学 10 倍ズームでの撮影は感動的!
LUMIX TX1 はいろいろな機能を搭載していますが、まず光学 10 倍ズームのパワーを語りたい。もう他のことは全部その後だ。10 倍ズームの撮影はそれだけのインパクトがあり期待を裏切りませんでした。買って本当に良かった。
まずは等倍。奄美大島に行ったときに乗ったバニラエアの飛行機を撮影したものです。まぁ等倍の映像は 1 型センサー搭載機としては普通です。
そしてこれが光学 10 倍ズームでの撮影。肉眼で見えなかったドアの文字が見えるようになりました。(※ブログに貼っている画像は縮小画像なので文字場潰れています)。RX100 も超解像ズームで最大 7.2 倍ズームが可能なので結構利用していましたが、超解像ズームと光学ズームはやはりまるで別物です。
LUMIX TX1 も同じく超解像ズームが備わっておりデジタルズームで倍率を上げることが可能。最大解像度の 3888x2592 画素数での撮影の場合で、最大 40 倍ズームが可能です。実に 1000mm 相当までズーム可能なのです。その時の撮影画像がこちら。ドアに書かれた文字がはっきりと読むことができるようになりました。超解像性能も相まって思った以上にかなりくっきりした絵で撮影ができます。
このズーム性能をフル活用して娘の卒業式では記念に残るよいショットが何枚か撮影することができました。いやー 40 倍ズームがこのコンパクトな筐体で実現できてることが本当にスゴイ!
4K動画記録&4Kフォト機能
最近の高級コンデジなら当たり前の機能となっている 4K 動画記録。もちろん、この TX1 も 4K 動画に対応しています。動画保存は以下の表に示すデータ方式で記録することが可能です。4K で撮影するときは転送量が 100Mbps と非常に大きいので SDXC/SDHC UHS-? U3(UHS Speed Class 3) の利用が推奨されています。
記録方式 | 記録画素数 | bps |
---|---|---|
AVCHD Progressive | FHD 60p:1920x1080 | 約28Mbps |
AVCHD | FHD 60i:1920x1080 | 約17Mbps |
FHD 60i:1920x1080 | 約24Mbps | |
FHD 24p:1920x1080 | 約24Mbps | |
MP4 | 4K 30p:3840x2160 | 約100Mbps |
4K 24p:3840x2160 | 約100Mbps | |
FHD 60p:1920x1080 | 約28Mbps | |
FHD 30p:1920x1080 | 約20Mbps | |
HD 30p:1280x720 | 約10Mbps | |
VGA 30p:640x480 | 約4Mbps | |
ハイスピード動画 | FHD 30p: 1920x1080 | 不明 |
ちなみに僕が使っている SD カードは SDXC Class1 なので 4K フォトを長時間撮影するには不向きなので、動画は MP4 FHD 30p で撮影していますが、家族の最終的なビューワーが iPad であることを考えるとバランスがとれていて良いと思っています。ちなみに短時間であれば Class1 でも 4K 動画は問題なく撮影することが可能です。撮影した 4K 動画のサンプルはこんな感じ。(youtube にアップしちゃうと HD 画質になるのと、動画撮影スキルはど素人同然で雑な撮影なのはあしからず。)
ちゃんと背景がぼけて空間的な奥行きも感じられるし、高級コンデジでの動画撮影もこの領域まできたかーという感動がありますが、手持ちでズーム利用は正直無理かなーとも思ってます。しかしながら三脚を利用するならハンディカムをわざわざ利用する理由は思いつかない。(※もっとも動きながら動画撮影するなら話は別。)
まぁとは言え個人的には動画を撮影することは稀で写真撮影がメインでして、このデジカメの機能として有り難いのが 4K フォト機能。シャッターを押している間だけ 4K 動画撮影技術を利用した秒間 30 コマ連写の連続した撮影が可能。ここぞという瞬間を写真に収めることは非常に難しいのですが、動画からワンシーンを切り取る感覚でベストショットを残せるので重宝しています。とはいえ完璧ではなくて 4K フォトモードも動画撮影もワイド端が 37mm になってしまいます。写真モードは 25mm なので画角の差はかなり大きいです。社員では被写体が全部入っていたのに 4K フォトモードだと横が切れてしまうってことがままあります。
撮影後にピント変更可能なフォーカスセレクト
大切なシャッターチャンスは一度切りです。ベストな写真を取ったつもりでも後で確認してみたらピンぼけしてたなんて悲しい経験が一度はあることかと思います。そんな悲しい経験からおさらばできる機能がフォーカスセレクト。フォーカスセレクトとは、画面をマルチ AF と同じ 49 エリアに分けて、高速 AF で被写体のフォーカスポイントを瞬時に算出し、 4K フォト機能を利用して、近から遠へフォーカスポイントを変えながら連続撮影することで撮影後にピント合わせができる機能です。
4K フォトもフォーカスセレクトもよく使うボタン類の 1 つとして用意されているので、あっ!と思ったときに利用できるので思っている以上に活用シーンが多いです。かなりオススメの機能なので自分自身使いこなせるようになっていきたいです。
タッチパネル操作がかなり便利
実のところ今まで買ったデジカメで TX1 が初のタッチパネル対応機種。いままで何度かタッチパネル対応が欲しいと思い続けてきて、やっと対応機を入手したわけですが、思ってたとおり便利です。いままで思い通りの場所にピントがあわずイラッとくることが何度かあったのですが、タッチしてここにピント合わせろってのが直感的にできて非常に便利。
タッチパネルの操作性は流石にスマホ並とはいきませんが、十分スムーズに動きます。ピンチイン/ピンチアウト操作にも対応しているので、撮影した写真の拡大縮小や撮影時に AF エリアを拡大縮小することができます。他にも液晶をワンタッチするだけでシャッターが切れるタッチシャッター機能を搭載するなど、まだまだ全然カメラの機能が使いこなせていません。
高精細で明るい 3.0 型 104 万ドットのモニターは逆行の中でも比較的見やすい感じです。唯一の弱点と言えば液晶は固定されているので、自撮りには向かないことでしょうか。
EVF ファインダーとフラッシュは現時点で未知数
コンパクトボディながら 0.2 型で約116万ドットの高精細ライブビューファインダーを搭載しています。しかしながら個人的な撮影スタイルでは EVF を覗きながら撮影することが全くないため、今のところ一度も使ったことがありません。なのでその実力も未知数。いろんなブログを読んでいると逆光が強くモニターが見づらいときに力を発揮するらしいので、いつか恩恵にあずかるときがやってくることかと思われます。
くわえてフラッシュも極力使わない撮影スタイルなので、こちらも未だ一度も使ったことがありません。長年使ってきた RX100 ですらフラッシュは数える程度しか使ったことがないので、まぁ今後も使う機会はあまりないと思うけど、フラッシュすぐしたの物理ボタンを横にスライドするだけでフラッシュが ON になるのは、ソフトウェア的にフラッシュを ON にするよりも数倍楽。撮影スキルがあがりフラッシュを利用した写真撮影が必要になるときには便利に使うことだろうと推察されます。
その他外観的な感想等々
スペック表で比較すると TX1は RX100 より一回り大きく重いけど、実際手に持ってみると思っている以上に RX100 よりも重くて大きいと感じますが、オールインワンでオールラウンドで戦えることを考えると十分許容範囲。
LUMIX TX1 | 110.5 x 64.5 x 44.3mm | 310g |
DSC-RX100 | 101.6 x 58.1 x 35.9 mm | 240g |
レンズは思っていたより長く伸びます。流石光学 250mm なだけあります。正直なことを言うと一般的なデジタル一眼と違いバランスをとるのは少々難しい印象はあります。
正面および背面からの外観。裏表ともに見た目もシンプルで機能的にまとまっていて好感が持てるのですが、唯一の弱点がグリップ感が弱く本体が滑りやすいこと。DMC-TX1用張り革キットが 1,500 円程度で販売されていると言うことを知ったので早速注文をした。
その他、買う前は相当気にしていたレンズの明るさ。F 値は 2.8〜5.9 と 1 型センサー搭載機の中ではかなり暗いレンズと言えます。実際ワイド端では F2.8 ですが、ちょっとでも望遠に持って行くとすぐに暗くなり、試した限りでは 140mm の時点で F5.9 になりました。しかしながら本機の強力な手ぶれ補正や新開発の高画質ヴィーナスエンジンによる効果により、暗いレンズながらも実際に撮れる絵には今のところ全く不満はありません。ちなみに Auto 設定で雨の暗い日にズームで撮影した一枚がこちら。
ちなみに暗いレンズだから必ず絵が暗くなる訳ではないので、レンズの明るさについて簡単に知りたい方は「明るいレンズ・暗いレンズってなに?-カメラ・デジカメの撮り方・テクニック集」をざっと読むと理解できると思います。
LUMIX TX1 まとめ
二週間ほど使い続けてみた使い勝手をレビューしてみました。RX100 を買ったときに感動した以上に感動した高級コンデジです。全部入り高級コンデジとして今一番のおすすめではないでしょうか。
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