続々:欠かさず歯の定期検診を受けたが 7 年後に再根管治療の真っ最中です(体験談)

続:欠かさず歯の定期検診を受けたが 7 年後に再根管治療の真っ最中です(体験談) の続きです。一時は歯茎切開かの瀬戸際まで病状が悪化したのですが、無事に根管充填までたどり着き治療も終盤に差し掛かりました。治療内容が変わるので別エントリ化しました。

再根管治療 8 回目で根管充填治療のやり直しを行いましたが、一時的に内圧が高まったため歯茎内部の痛みは三日間ほど続き、ロキソニンのお世話になる日々が続きました。四日目からは痛みは完全に消えて順調に治療が進んでいる実感がありました。

別エントリで書いてきた経過を経て根管充填が終わった後の土台作りの治療に入りました。7 年前の治療でも再根管治療を絶対に避けたかった理由から自費治療のファイバーコアを迷わず選択しました。今回もファイバーコアと考えてはいたのですが、再根管治療で歯が以前よりも薄くなっているので、迷わずファイバーコアを入れることを検討して欲しい言われメタルコアの選択肢はない状況でした。

ちなみにファイバーコアは歯科医院により価格はまちまちで、概ね 1 〜 5 万円程度の治療費となります。通っている歯科医院では 1 万円と相場から見ても相当良心的価格だと思います。

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土台はファイバーコアを選ぶべき派です

根管治療で歯髄を取り除いた場所の充填を終えた後は、人工の歯であるクラウンを被せるための土台を作ります。土台はクラウンが被さるために最終的には隠れてしまう部分ですが、土台が良くないと良い被せ物を入れたとしても歯が割れてしまったりと全てが台無しになる重要な部品です。

土台の素材としては大まかにメタルコア、レジンコア、ファイバーコアという 3 つがあり、それぞれ以下の表にまとめるようなメリット・デメリットがあります。個人的にはクラウンは保険内の素材でも、土台は自費治療のファイバーコアを入れておくべきだと考えています。
(※一般的にはファイバーコアを入れた場合クラウンも自費治療になるようです。7 年前の治療でもクラウンは自費治療となりました。今回通っている歯科医院では、ファイバーコアを入れても保険治療のクラウンを入れることができると言われています。)

素材保険説明
メタル適用金属製で昔からよく使われている土台です。硬くて強度がありますが硬すぎて他の歯が割れることがあります。金属アレルギーや歯が黒く着色する原因になりえます。
レジン適用プラスチックのレジンと金属のピンで作る土台です。保険適用のほか、金属量が少ない為に金属アレルギーが出にくく、金属の黒い影が薄く審美性のメリットがありますが、強度はメタルに劣ります。
ファイバー自費強度が強い細いグラスファイバー繊維を樹脂で固めて作る土台です。弾力性に優れ、強度も強く、金属を一切使用していないため金属アレルギーの心配がありません。また審美性の面でも最も優れた素材です。ただし一般的にはクラウンも自費治療となってしまうため土台含めて 5 万円を超える高額な治療費が必要となります。

2022.10.13 再根管治療 9 回目

ファイバーコアの土台作りには、型取りせず歯にダイレクトで樹脂を盛り上げていく直接法と、一般的な型取りで築造する間接法があります。それぞれメリデメがありますが、この歯科医院では間接法での土台作りでした。

本日の治療では、ファイバーコアを接着して仮歯のクラウンを被せます。数ヶ月の範囲で歯髄の炎症が再発した場合を想定して、最終的なクラウンではなく仮歯で半年過ごしてみようというアドバイスの元、このような選択を取りました。

築造したファイバーコアを歯に接着させますが、ファイバーコアは歯質とより近い性質の素材のため、接着剤、歯質の3つが化学的に接合するため歯質の間に空隙が生じることがありません。細菌感染を防ぐ観点でも大きなメリットがあります。

接着している際にはアロンアルファのような接着剤の強烈な匂いがしました。歯茎や歯槽骨部分が刺激に反応したのでしょうか、治療後は歯茎がパンパンに腫れてしまい痛みもありました。こりゃ大丈夫なのか?とかなり心配になりロキソニンを飲んでその日を過ごしましたが、翌日には腫れはかなり治まり、翌々日には完全に腫れも引いて良好な状態に戻り一安心しました。

なお仮歯は硬質プラスチック素材の白いクラウンです。自分の歯と色が違うのでまじまじ見ると違和感があるのですが、遠目に見るとメタル素材と比較して圧倒的な審美性があると思いました。今の段階では保険内のレジンクラウンを入れる予定でいます。

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久々に両側の奥歯を使って物を噛むことができる状態となりましたが、最初の三日間は仮歯で噛むと歯の奥が痛む状態が続きました。次第に痛みもなくなり普通に咀嚼できる状態となりました。

いまのところ調子が良いです。

このエントリは、最終的なクラウンを被せるまで更新を続ける予定です。

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