地粉屋手打ちうどん「駕籠休み」に行ったので食レポ書いてみた

さいたま市大宮区にある「駕籠休み」は、武蔵野うどんの魅力を余すところなく体験できる手打ちうどん店です。この店は、JRさいたま新都心駅から徒歩約7分、大宮駅から徒歩10分ほどの距離にあり、氷川神社の参道沿いという恵まれた立地にあります。

訪れる人々を魅了するのは、地粉と水にこだわった手打ちうどんの美味しさだけでなく、独特な店内の雰囲気と、ユニークな接客スタイルです。

5,6 年前に一度訪れたことがあったのですが記憶も曖昧になってきたこともあり、天気の良かった 5 月末のある日、散歩がてら大宮駅から徒歩で食べに行ってみました。11:30 頃に到着したところ、すでに約 20 組の行列ができていました。週末とはいえ、その人気ぶりには驚かされます。行列に並び、ようやく店内に入れたのは 1 時間後でしたが、待つ価値があるという期待感に胸が膨らみます。

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店の概要

「駕籠休み」は2008年に創業し、今では地元のファンだけでなく、全国から訪れるうどん好きの聖地となっています。店内は、壁に力強い筆文字が隙間なく描かれており、一見すると書道教室のような雰囲気です。

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古びた暖簾や、入口付近に積まれた野菜が、まるで田舎の農産物直売所のような趣を醸し出しています。しかし、その背後には、本格的な武蔵野うどんへの情熱とこだわりが詰まっています。

「駕籠休み」のうどんは、太くてコシが強いのが特徴です。使用される地粉は、北海道産・岩手産・群馬産・長野産・埼玉産の5種類で、それぞれの風味を活かすために丁寧に使い分けられています。また、水にもこだわり、「うどんをこねる水」には軟水酸性イオン水を使用し、「つゆを作る水」には寄居の名水「日本(やまと)水」を採用しています。この細やかな配慮が、麺の滑らかさやつゆの風味を一層引き立てています。

特に人気の肉汁うどんは、口コミでも絶賛されています。太くてコシのあるうどんと、宗田ガツオ、ムロアジ、サバ節、羅臼コンブからとったダシをベースに濃厚で旨味たっぷりの肉汁が絶妙にマッチし、食べる者を虜にします。

店に入ると、まず目に飛び込んできたのは、壁一面に飾られたサインの数々です。これまで訪れた多くの有名人や著名人が、その味に感動した証が、ぎっしりと並んでいます。この店が多くの人に愛されていることを感じさせます。

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肉うどんの食レポ

今回は、「肉汁うどん」を注文しました。メニューを見ると、並盛は400g、大盛りは600gとありましたが、初めてということもあり無難に並盛を選びました。

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10 分程待って、待望の肉うどんとご対面です。刀削麺を思わせるような極太の麺は食べごたえがあります。太くてコシのある麺が特徴です。北海道産・岩手産・群馬産・長野産・埼玉産の5種類の地粉を使用し、それぞれの特徴を活かして練り上げられています。また、水にもこだわり、「うどんをこねる水」には軟水酸性イオン水、「つゆを作る水」には寄居の名水「日本(やまと)水」を使用しています。この徹底した素材選びが、麺の滑らかさやつゆの風味を一層引き立てています。

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並盛 400g は正直思っていたほどのボリュームではなく、むしろ大盛りでも問題なく食べられたかもしれないと思うほど、味に集中して一気食いをしてしまいました。

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お値段はボリュームに応じて高くなっていきますが、原価度返しこだわりまくりの素材を考えると、むしろ良心的な価格かもしれません。

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肉うどんを完食しても小腹がすいていたので、サイドメニューの鰻丼を頼んでみましたが、残念ながら数限定につき売り切れでした。鰻丼に限らず数量限定の丼物は売り切れでした。次の楽しみに取っておきたいと思います。

次の楽しみといえば、この店名物の辛味大根うどんも見逃せません。ちょうど目の前の人が頼んで食べていました。これでもかというほど大根をすりおろして味わっているのを見て、次回来た時にはぜひ注文したいと思いました。

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店主の哲学

店主は、そのユニークな経営哲学で知られています。客を喜ばせるためには商売上の損得を度外視してでも、最高の食材とサービスを提供することを信条としています。

例えば、サイドメニューの「国産特選和牛丼」は、1日限定の特別品で、580円という破格の価格で提供されますが、その肉は浦和の市場で最も高価な和牛を使用しています。このような徹底したサービス精神が、多くのファンを魅了してやまない理由の一つです。

一方で、お店のサービスは基本的にセルフスタイルです。お冷もセルフサービスで提供されます。注文後、番号を呼ばれたら自分で取りに行き、食事を楽しんだ後は自分で食器を下げるという流れです。このシステムはシンプルで効率的ですが、初めての訪問者にとっては少し戸惑うかもしれません。しかし、このセルフスタイルが、店内の活気とリーズナブルな価格による運営を支えていると思います。

訪れる際のアドバイス

平日でも行列ができるほど人気があるため、訪れる際には早めの時間(営業時間は 10:00〜15:00)に行くことをお勧めします。特に週末や祝日は混雑するため、開店前に到着するのがベストです。また、メニューには期間限定の特別メニューやサイドメニューも多く含まれているので、訪問のたびに新しい楽しみが待っていることでしょう。

またお支払い方法は現金のみです。定休日も不定休のため、事前にネットで情報を集めておくと良いでしょう。きっと誰かが SNS でつぶやいているかと思います。

各種口コミでも絶賛されるのも納得できる、訪れる価値のある名店です。地粉と水にこだわり、手打ちならではの歯ごたえと風味豊かなうどんが楽しめるこの店は、一度訪れるとその魅力に取り憑かれることでしょう。大宮に足を運んだ際には、ぜひ駕籠休みで一杯のうどんを堪能してみてください。

そして〆(締め)として、ぜひ食後に氷川参道を散歩してみてください。心も満たされることでしょう。

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