栃木県益子町で開催される益子陶器市に行ってきた - 2024年度版

前の記事から5ヶ月ぶりの投稿となってしまったけど、元気にやってます(生存確認)。

2023年度の激務を乗り越え、ようやく人間らしい生活に戻ったところだが、気がつけばもうゴールデンウィークです。今年は5月1日から二週間ほど海外出張が控えているため、前半の三連休で少し家族サービスをしておこうと思い、奥さんが以前から行きたいと言っていた益子にでも行ってみるかなとの考えに至った。

調べてみると、栃木県益子町では例年、春のゴールデンウィークと秋の11月3日前後の年二回、町をあげての一大イベントとして益子陶器市が開催されていることを知った。県内外から春には約40万人、秋には約20万人が訪れ、益子焼を求める人々で賑わうとのことです。益子焼の陶器が欲しいなら、このイベントを逃す手はありません。

公式サイトはこちら: https://toukiichi.mashiko-db.net/

行き方を調べ進めてみるのだが、毎年駐車場が非常に混雑するそうだ。昨今はリアルタイム駐車場空き情報サービスなるもので利便性も向上してるようだ。我が家から車だと1時間半ほどで着くのだが、渋滞が死ぬほど嫌いなので電車で行くことに決めた。

たとえ、乗り換え三回・片道三時間と修行にも似た工程であっても渋滞よりはマシだと思っているので、朝早くから頑張ってお出かけしてきました!

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益子陶器市に行ってきた結論

いつも通り、最初に結論を書いておく。

奥さんが欲しいと思っていたサイズの陶器を買うことはできたので、目的は達成することができたし、陶器市というものを初体験してきた価値はあったと思う一方で、奥深き焼き物の世界に入門すらしていない僕らは、見やすく綺麗に展示されている常設店舗だけで十分だったという結論に至った。

個人的ながら思ったことを列挙してみるとこんな感じ。焼き物の世界に入門している人たちからは、帰れと言われそうではあるが、、、素人には陶器市はこう写っていた。

  • まず、目が養われていないと品の良し悪しを判断できない。これが致命的。
  • 無数に存在する商品を見続けていると、わけがわからなくなる。
  • 客数も出店者数もめちゃくちゃ多いので、全部見て回ろうは無理があった。
  • この世界も推し活が一つの楽しみ方だそうだ。押しの陶芸家を見つけてから行くほうが楽しいと思う(推し活は初日だそうだ)。
  • 素人目にもこれイイなと思う品は、総じて高価だった(思っていた価格帯から2倍は高かった)

焼き物4種について調べてみた

行く前に調べろよと言われそうだが、そもそも焼き物についての知識が不足しているので、陶器市から帰ってきてから少し調べてみた。
そもそも焼き物は、使用される原材料、製造過程、特性によって、陶器、磁器、Т錙土器の四種に分類されるそうだ。

陶器(とうき)

陶器は粘土を主材料として、800〜1200℃の比較的低温で焼成される。陶器は通気性があり、表面は粗く、吸水性が特徴である。釉薬を施せば、水の浸透を防ぎ、色彩やデザインの表現が豊かになる。

  • 益子焼(ましこやき)/栃木県 - 素朴で温かみのある風合いが特徴。
  • 信楽焼(しがらやき)/滋賀県 - 耐寒性に優れ、大型の陶器が多い。
  • 備前焼(びぜんやき)/岡山県 - 無釉で、独特の褐色が特徴。
  • 丹波焼・丹波立杭焼(たんばやき・たんばたちくいやき)/兵庫県 - 土味豊かで、素朴な風合い。
  • 萬古焼(ばんこやき)/三重県 - 耐熱性に優れ、土鍋などが有名。
  • 小石原焼(こいしわらやき)/福岡県 - 素朴で温かみのある風合い。

磁器(じき)

磁器は白い粘土(陶石)、長石、石英を原料にし、1200〜1400℃の高温で焼成される。磁器は非常に硬く、密閉性が高いため、水や空気を通さない。表面は滑らかで透光性があり、「青磁」や「染付」などの技法で知られる。

  • 九谷焼(くたにやき)/石川県 - 色鮮やかな上絵付けが特徴。
  • 瀬戸焼(せとやき)/愛知県 - 日本初の磁器。白く滑らかな表面。
  • 美濃焼(みのやき)/岐阜県 - 大量生産が可能で、日常使いの食器が多い。
  • 有田焼・伊万里焼(ありたやき・いまりやき)/佐賀県 - 白磁に色鮮やかな絵付けが特徴。
  • 波佐見焼(はさみやき)/長崎県 - 薄手で軽量、日常使いの食器が多い。

Т錙覆擦辰)

Т錣脇器と磁器の中間の特性を持つ。粘土と石英、長石を混合し、1100〜1300℃で焼成される。Т錣脇器ほどの吸水性はなく、磁器ほどの硬さや密閉性もないが、耐久性に優れる。釉薬により多様な表現が可能で、実用品として広く使用される。

  • 常滑焼(とこなめやき)/愛知県 - 急須や茶器が有名。
  • 清水焼(きよみずやき)/京都府 - 京焼とも呼ばれ、繊細な絵付けが特徴。
  • 萩焼(はぎやき)/山口県 - 柔らかな色合いと独特の釉薬が特徴。
  • 唐津焼(からつやき)/佐賀県 - 灰釉が特徴的で、茶器などに使われる。

土器(どき)

土器は最も古い形式の焼き物で、未精製の粘土を用い、低温で焼成される。土器は通気性が高く、非常に脆い。歴史的に保存容器や調理器具として利用され、現在では装飾用や考古学的な発掘品としての価値が高い。

  • やちむん/沖縄県 - 素朴で温かみのある風合いが特徴。シーサーなども有名。

益子陶器市の様子まとめ

ゴールデンウィークの来場者数実績40万人は半端なかった。初日の天候が悪かったこともあり、二日目は激混み。JR水戸線から真岡鉄道へスピーディーに乗り換えないと40分立ちっぱなしになる。

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駅から定期的にシャトルバスが運行しているが、たかだか 1.5km なので 15 分も歩けば会場に到着。

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益子陶器市の全体マップはこんな感じ。PDF は公式サイトからダウンロードできるし、現地で紙マップも配布されている。

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益子焼以外にも、おしゃれな商品を売ってる常設店舗が色々あるので、特に女子は散策がてらショッピングを楽しめると思う。

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陶器市に至るまでの道には、いくつか団子屋やカフェがある。開店して間もないはずだけど、どこも結構人が並んでいた。帰りがけの13:00過ぎは並ぶ気が失せるほどの行列ができていた。入るなら開店直後辺りがよさそうだ。

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お昼の時間帯に昼食にありつくことは難しいと予想し、11:00前にTOKO PARKのワゴン販売で早めにお昼を済ませておくことにしたが、大正解。ここのカレー普通に美味しかった。ご飯大盛り(しかも無料)にも応じてくれて感謝!

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藍染工房なるものもある。現役の工房なのかわからないけど、非常に独特な匂いがして、ちょっと苦手な感じだった。

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陶器市には陶芸教室の生徒さんの作品が売られていたりもする。こういうのは結構格安な値付けだった。

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我々夫婦の趣味趣向と一番合致したのは、最初に訪れた陶庫という常設店舗。行きと帰り二回訪れ、購入した商品は二品だったが、いずれも矢口桂司さんという陶芸家の作品。この一日で無数の陶器を見て回ったけど、気になる作品は意外と少数に絞られる感じだった。

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陶庫は商品ディスプレイが上手だったと思う。所狭しと陶器が密集していると理由がわからなくなってくるので、贅沢に空間を使っている陶庫の見せ方は我々好みであった。

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こちら露天で見かけた一品。どこかのYouTuberも紹介していた品だそうだが、今思えば買っておけばよかった。全部見て回った後に出会っていたら買っていたと思うが、陶庫で散財した直後なので見送ってしまった。

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これはまた他の露天。こういう並び方していると、我々はわけがわからなくなってくるという一例。「The 陶器市」の写真としてはいいんだけど、、、。

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とにかく益子陶器市は広すぎ、店舗数多すぎ。どこまで歩いても同じようなのが続く。それでいて各店舗、全然違う作品が置いてあるので、頭が追いついていかない。

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個人的に、他と違ってていいかもと思った品はこちら。まあ奥さんの趣味には合わなかったようだ。

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こういう陶器単体で存在感を放つ品に目を奪われがちだけど、盛り付ける料理が思い浮かばない。刺し身だろうか、、、?

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ここらは陶芸美術館近辺。まだまだ全体の半分いってないくらい。とにかくテントの店舗数が半端ない。

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現役かどうか判断しかねるが、登り窯。DASH村の登り窯が懐かしいと思ったのは僕らだけじゃないようで、DASH村という言葉は何回も耳にした。

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こういう料理を盛り付けたディスプレイをしている出店は少なかったけど、非常にわかりやすい。素人目にはなるほどね〜とイメージが湧いてよかったけど、好みから外れるのでスルー。

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まだまだテント村続きます。ここらで、何を見ても同じに見えてくる(≒だいぶ疲れてきた)

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こちら陶楽というお店。この店舗も商品が見やすくてよかったですが、好みではなかったの一巡してスルー。

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益子焼窯元共販センター近辺。この辺が疲労MAXだったので、彷徨うように店舗を一巡してスルー。このあたりで、常設店舗だけ見ればいいんじゃね?という結論に達した。

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まだまだ奥にテント村が広がっているけど、この辺りでUターンして駅方向に向かうことに。

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こちらは大誠窯というお店。ここは残念ながら店内撮影禁止。有名どころなのか結構お客で賑わっていた。現役最大の登り窯の見学も人気に一役かってるようだ。

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昼過ぎごろの街の情景。とにかく人が多いし気温は30℃近くあり、奥さんが熱中症になり頭痛がすると言い始めたのもこのあたり。そろそろ帰りどきかな。

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写真の位置情報から逆引きするに知床窯益子ギャラリーだと思うのだが、まぁまぁ気になる品が2つほど見つかる。一つは5,000円超えという高価格に加えて一点しか品がさそうなのでスルー。もう一つは最終的にピピンッと来なかったのでスルー。ここらで良し悪しが判断できずスキル不足を痛感。
なお、何故か気なる商品は、やはり安くはないことに気が付く。欲しいなと思う品は概ね 3,000 円近辺であることが多い。好みかどうかは置いといて、これすげぇなと見てわかるやつはやはりお高い。

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益子陶器市に着いたのが 10:00 頃。あっという間に13時過ぎだ。先に昼飯を済ませておいたとはいえ、三時間ほど炎天下の中歩き回り、目まぐるしく店舗巡りをして頭も疲れて、そろそろ限界。

疲れ果てたので予定よりも一本早い電車で変えることにした。めちゃくちゃ乗り継ぎが悪い時間帯で、益子から大宮への移動に三時間以上かかってヘロヘロになったが、無事埼玉に帰ってきた。

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買ってきた陶器のご紹介

先にも書きなぐった通り、陶庫というお店で買った矢口桂司さんという陶芸家の作品を2品、計6点を購入した。〆て2万円弱。この日、買えたらいいなと思っていた陶器は、小鉢と中鉢。いずれも購入することはできたが、終わってみれば、柄なしのシンプルなデザインの品になった。いつもどおりのチョイスだ。

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手作りのため、同じに見えて全部見妙にお置き竿暑さも高さも違うため、重ねてみると意外と収まりが悪いことに気がついたw
重ねる順序も気にして収納する必要がありそうだ。

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この人の作品、裏側もちゃんと釉薬でコーティングされているので耐久性はあるように見える。普段遣いする用の食器として購入したので、長く使っていきたい。

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ちなみに、有名な陶芸家にもなればネットショップでも商品が手に入る世の中なのだが、この手の商品は手にとって品定めしたい。ネットで買うと思ってたのと違うと失敗する自身がある。

まぁなんだ、益子陶器市に行ってみた価値はあった。でも一生に一回でいいかな。二度目があるなら陶器市開催時期以外を選んで行きたい。

ゴールデンウィーク後半も陶器市開催中なので、気になった方は行かれてみてください。朝早いほど良いと思います。

おしまい。

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