薄いし高音質!ハイレゾ対応ポタアン OPPO HA-2 が凄くいい!

ここ最近ハイレゾ界隈が元気です。オーディオ界隈では言わずもがな、いまやスマホすらハイレゾ対応が当たり前の時代となりつつあります。やはりハイレゾ音源は一度聞いちゃうと後戻りできません。

オーオタな僕は、もちろん時代に乗り遅れないようにとオーディオ機器のハイレゾ化に勤しんでおりまして、据え置き機器はアンプも買い替えてハイレゾ対応を済ませました。通勤で楽しむポータブル機器も何とかしてハイレゾ化したいと思い、頑張ってRaspberry Pi + IrBerryDAC でハイレゾ対応のポータブルオーディオを作ってみたりしましたが、音は良いもののデカイし重い!ということで結局お蔵入りとなりました・・・(´・ω・`)ショボーン


そんなわけで物欲が沸々と湧いてた時期がありました。おおよそ2ヶ月前のことでした。
発売前から超気になっていて、発売後はその好評価っぷりから品薄状態が続き入手困難だったハイレゾ対応ポータブルアンプ OPPO Digital Japan HA-2 を遂に手に入れました!

奥さんに見つからないように、密かに!こっそりと!購入したブツなので、ブログの記事に書くわけにもいかず沈黙を続けてきましたが、先日ついにバレちゃったので、こうして堂々とレビューも書くことができるようになりましたし、堂々と使うこともできるようになりました。

購入してからじっくりと2ヶ月間使い込んで、満を持して HA-2 のレビューを行って見る次第です!( ̄ー ̄)ニヤリ

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OPPO HA-2 開封の儀

誰もが一番ワクワクする瞬間!開封の儀の始まりです!

初めて購入したポタアン。秋葉原の e イヤホンでじっくりと2時間ほど、様々なポタアンを手に取り、音を聴き、比較に比較を重ねて選んだのが HA-2 です。今回は通勤時の利用を前提として考えたので、音が良いのは大前提、その中で最も薄くて最も軽い!を重視した結果が OPPO HA-2 でした。

開封してみて改めて思います。薄い!!とっても薄い!!スマホ並みに薄い!

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付属品はマニュアルを除くと以下のとおりです。シリコンゴムバンドはポタアンとスマホを重ねて固定するためのゴムバンドです。

  1. VOOC高速充電器 x 1
  2. シリコンゴム・バンド x 2
  3. 5 mm - 3.5 mmステレオオーディオケーブル x 1
  4. USB A - Lightening データ用ケーブル x 1
  5. USBマイクロB - USBマイクロB データ用OTGケーブル x 1
  6. USB A - USBマイクロB データ用および充電用ケーブル x 1

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底面のインタフェースと使い勝手について

底面のデジタル入力インタフェースは、USB A、micro-USB B が各1系統あり、入力系統を選択するスライドスイッチが備わっています。

実際2ヶ月間使ってみた感触として、スライドスイッチをスライドさせる硬さもちょうどよく、k版の中で勝手に位置が変わってしまうこともありません。USB 接続的には、micro-USB から給電して、USB の方は iPhone や iPod と常時接続。という使い方が定着しました。

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上面のインタフェースと使い勝手について

上面にはアナログ入力 C が1系統、ステレオミニのヘッドフォン出力、ボリュームダイヤルが備わっています。

ボリュームダイヤルは使っていて心地よい適度な抵抗感があり高級感もあります。トルク抵抗がある程度あるので、鞄の中で勝手に動く事はまずありませんが、走ったりするとカバンと擦れて音量爆音になることが2回ほどありました。

入力はデジタル x 2、アナログ x 1 の計3系統が存在することとなりますが、あえて断言させていただくならアナログ入力するくらいなら HA-2 は使わなくて良いでしょう。HA-2 は超薄型なのでアンプ性能は標準的だと感じています。一方の DAC 性能は抜群に良いと感じます。OPPO HA-2 の良さを引き出すにはデジタル入力が必須でしょう。

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側面のインタフェースと使い勝手について

側面のインタフースは、Bassブーストスイッチ、ゲイン切り替えスイッチ、モバイルパワーバンクスイッチが備わっています。

モバイルパワーバンクスイッチを押下するとポタアンがモバイルバッテリに早変わり!内蔵バッテリーの容量が 3000mAh なのでフル充電で約1回分のスマートフォンの充電が可能です。これが意外と便利だったりします。

ゲイン切替は利用するイヤホンによって切り替えます。High ゲインモードは 16 Ω負荷で最大 300mW を供給することができるため、大きな駆動力を必要とするヘッドホン利用時に選択します。一方の Low ゲインモードは一般的なイヤホン利用時に選択します。僕が使っている ER-4PT は Low ゲインモードがマッチします。

Bassブーストの利用は完全に好みの問題だと思います。ブースト OFF の場合は味付けのないフラットな音質になります。僕の場合は普段は OFF にして聞くことが多いですが、ちょっと低音がほしいなと思うときにブースト ON にして聞く感じです。個人的にはバランスが撮れてる OFF の方が好みです。

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2ヶ月間使ってみた OPPO HA-2 の評価

音質面は後で語るとして、兎に角使い勝手が良いというのが第一印象です。

何度も言うのでしつこいですが、薄いし軽い!これが本機の最大の特徴だと思います。HA-2 をセットした iPad を普通に手に持って音楽を楽しむスタイルがとれます。特段違和感もありませんし、一般人にも普通のブツに写っているようでして、アレなに?的な人目が気になったことはありません(自作 Raspberry pi ポタアンのときには何ぞアレ?という視線があった・・・)。
何気に超短い付属ケーブルの使い勝手も抜群に良いです。

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次に充電の早さ。付属の高速充電器を使うと 30 分で約 70% の充電が可能です。いつも充電がなくなっても朝ごはん食べてる時に充電して、通勤時には普通に使えちゃう感じです。パッと充電して直ぐ使える印象があります。

さて、音質面の評価です。
一言で言えばポータブルとしては非常に満足度の高いレベルで音を奏でてくれています。ハイレゾはもちろんのこと、iTunes で管理している 256 bps の AAC 音源も iPad 単体で聴く音とは別次元の音を楽しむことができています。そういった意味で、一般的な方が購入しても十分にメリットを享受できるポタアンだと感じています。

スペック的な側面で語れば、HA-2 に採用されている DAC は ESS Technology 社の ES9018K2M という 32 bit チップです。384 kHz/32bit までの PCM データ、11.2 MHz までの DSD データの再生が可能なので、今あるほぼすべてのハイレゾ音源の再生が可能です。そういった意味でスペック面でも不満がでることは少ないかと思います。

個人的には Burr-Brown ブランド大好きで特に PCM1792A 最高と思ってる派で、Macbook に HA-2 を接続して DAC として使って据え置きアンプから再生した感触としては PCM1792A を採用している据え置きの NP-S2000 の圧勝だと思ってます。もっとも、ポータブルと据え置きの対決なので DAC 以外のオーディオパーツの違いによるところが大きいとも思います。
一方で、自作した IrBerryDAC 都の対決では HA-2 圧勝だと感じてます。IrBerryDAC の DAC は Burr-Brown の PCM5102A なのでスペック的にはそこそこ。音の傾向が全く異なるので好みが分かれるところかもしれませんが、HA-2 の方が全体的に1ランク上の感じです。HA-2 の方が音に厚みがあり、分解能が高く、音像定位がはっきりとしています。

ちなむに単純な DAC の SNR 性能を比較すると下記のようなデータがありました。ES9018K2M は SNR 上は PCM1792 と同クラスで 5102A より格上と言えます。

SN130グループ:ES9018
SN125グループ:ES9018K2M=PCM1792,1794=WM8741
SN120グループ:ES9016K2M=WM8740=CS4398
SN110グループ:ES9023=ES9010K2M=DSD1793=PCM5102=CS4392


デザイン良し、モビリティー良し、音質良しと三拍子揃った最強のポタアンです。まさに万人におすすめできるオーディオ機器だと思います。
末永く使えそうなポタアンになりそうです。

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