念願の高級プリメインアンプ Luxman L-507uX を購入したよ(L-507uX のレビュー・感想編)

前回・前々回に続きオーディオネタです。完結編です。
手に入れてから、あれやこれやとセッティングを変えて聴き比べている Luxman L-507uX プリメインアンプの音質についての独断と偏見による感想・レビューです。

オーディオは商品を選んでいる時が一番面白いのですが、二番目に面白いのは購入した後に手持ちの機材をいろいろ組み合わせ、自分にフィットする音を探す行為です。組み合わせは一週間かけていろいろ試した上で、一旦落ち着かせました。正直言うと、まだこのアンプの真価を発揮しきれていないと思います。なかなかの暴れ馬ッて感じです。

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あれやこれやと試聴を繰り返した結果、一旦満足の行くオーディオシステムに落ち着くことができました。

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レビュー記載時点でのオーディオシステム

オーディオシステムの音質は組み合わせによってまるで違ったものになるのは皆様ご承知の通りで、なかなか人のレビューは参考になりにくく難しいところなのですが、いったん下記の通りのオーディオシステムに落ち着くことが出来ました。以下で記載してく感想はこの組み合わせでの試聴結果となります。

プリメインアンプLUXMAN L-507uX
スピーカーaudio physic ブリロン 1.0SLE
スピーカーケーブルスピーカーブック2014 特別付録 ゾノトーン SP-3100Hi
ネットワークプレイヤーYAMAHA NP-S2000
ヘッドホンFOSTEX TH900

上記の環境に辿り着くまでに苦労したこと

各要素ごとのレビューを記載する前に苦労した点から書きます。
とにかくスピーカーケーブル探しに苦労しました。手持ちで持っているケーブルは3本ありましたが、どれも心地良いサウンドではありませんでした。

手持ちで一番高価なオーディオテクニカ AT6S70(PCOCC+7N材)
まさしく暴れ馬。このケーブルは力強く解像度が高いのが特徴なのですが、アンプの解像度の高さと相まって耳がとにかく疲れる感じでした。音のキレの良さ、力強さ、解像度、とにかく全部が暴れてる感じで相性はよくありませんでした。高ければ良いという問題でないのがオーディオの難しいところ・・・。

オーディオテクニカ AT7015(安物)、Van Den Hul ClearWater(銀コーティング)
残り2つのケーブルは逆に明瞭さがまるで足りず、せっかくの L-507uX の解像度と明瞭さが活かせてない感じで、こちらも相性はよくありませんでした。

スピーカーブック2014 特別付録 ゾノトーン SP-3100Hi
スピーカーブック2014が発売された時に気にはなっていたのですが、アンプ 907NRA はスピーカーケーブル AT6S70 と相性が良かったので気に求めていませんでした。
しかしながら手持ちケーブル3つが全滅だったので、改めて本書が欲しくなり、藁をもつかむ思いで大型店舗に出向いて手に入れました。早速導入してみたところ、程よい解像度と明瞭さ保ちつつ、音はまろやかで力強さも保ちつつ、なかなかに相性の良いケーブルです。

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バイワイヤリングに失敗・・・(´・ω・`)ショボーン
ブリロンも L-507uX もバイワイヤリング対応(ともにバイワイヤリング接続対応8端子モデル)なので、1スピーカーにつき4本のケーブルで接続して試聴を繰り返したのですが、SP-3100Hi の長さが足りず同一ケーブル構成ではなく中高音のケーブルと中低音のケーブルを異なる組み合わせで接続してみましたが・・・
これがまたどの組み合わせを試してみても、どれも違和感でまくりな音で失敗、断念・・・むむむ難しい。特別付録が4mでなく8mなら違った結果になったかも。残念。

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バイワイヤリング含めてケーブル探しはある程度時間が経ってからの楽しみにとっておくことにしました。

いよいよ L-507uX のレビュー・感想

【デザイン】
ブラスターホワイトの色が高級感が現代的で洗礼されたデザインで満足度が高いです。欲を言えば、個人的には1つ前の L-590A2 のようにツマミ部分が隠せるデザインの方がシンプルで好きです。
メーターは格好良いのですが、青色の照明が明るすぎてうるさい感じなので消灯して使っています。個人的には純A級のような暖色系のほうが好きです。

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【操作性】
今までの 907NRA にリモコンがなかったので、リモコンが使いやすくて仕方がありません。かなり満足です。ハードウェアボタンのみでは操作できない機能がある部分には若干の不満がありますが、デザイン面とのトレードオフを考えるとこれでよいと思います。
ボリュームなどの回し心地は 907NRA のほうが重みがあって好きでしたが、軽すぎることもなく、ブレたりすることもなく、しっかりした設計です。

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【入出力端子】
十分すぎるほどの入出力端子で不満が出ることはまず無いでしょう。
LINE 入力端子4系統、バランス2系統、PHONE 入出力、REC OUT、などなどとにかく充実しています。加えてスピーカーは A, B 二系統のバイワイヤリング対応です。

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【サイズ・重量】
W440 x H177 x D454mm と特段でかすぎることもなく一般的横幅で収まりが良いと思います。奥行きは結構でかいほうかなぁと思います。
重量は23.9kgと思ったよりも重くないです。※907NRAは33kgでした。

【音質】
兎にも角にも S/N 比が高く、すべての音の解像度の高さと透明感の高さに驚きます。低音は太く厚みがあるにも関わらずキレが良くハイスピードです。ハイレゾ音源などの高音は大変素晴らしく、今まで聞こえなかった音が聞こえるようになりました。そもそもの 907NRA からの買い替えの理由が、音がこもってきたと感じたからなので、改善したいと思っていた全てが詰まった音です。
※音量がA級動作範囲でしか聴いていませんので、AB級動作になったときの音質はまだ未知数です。

LINE STRAIGHT モードにすると、バランスコントロールやトーンコントロールなどの回路をバイパスするので音の純度が高まり、S/N 比が1ランク上がり、まるでベールを一枚剥いだような音になります。一方 LINE STRAIGHT をオフにして LOUNDNESS を音にした時には、音に迫力が生まれ、小さな音量で聴いていても迫力ある音になります。個人的にはオフにした時のほうが音楽的に楽しい音になるので好きでオフにしています。

【ヘッドフォン端子の音質】
ヘッドフォンで音楽を聞くことも多く、それなりのアップグレードを期待してたところ、期待以上の高音質で大満足です。今まではヘッドフォンアンプを専用に用意してましたが機材を取り外し、L-507uX のヘッドフォン端子で十分高音質で楽しめています。

【パワー】
住宅事情から10時より上の音量にはできません。10時の位置でも十分すぎるほどパワフルです。

また、本機は音量がある程度まではA級動作のため、思ったより放熱があるため、丈夫は10cm程度は空間を設けたほうが良いと感じます。

【総評】
どの要素をとっても今まで購入したアンプの中でぶっちぎりの満足度です。
合わせるスピーカーやケーブルは、同系列の高解像度よりは、逆方向の個性を持つまろやか系の方が相性が良いと思います。

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