INDIEGOGO で投資して ENCORE mDSD portable USB DAC がやっと届いたよ

以前、極小フォトプリンターPocket photo LG PD241T を購入で書いたように、相変わらず毎日飽きもせずに会社帰りに海外クラウドファンディングの KickStarter INDIEGOGO でガジェット探しを楽しんでます。買った商品が全然届かねーなんてこともよく耳にするのですが、
ちょうど1月中旬あたりに INDIEGOGO で投資(Contribute)した案件が、無事プロジェクトが成立(Founded)して、商品の生産が始まったのが2月中旬だったと記憶してます。

ワクワクして待つこと3ヶ月。
遂に商品が発送され二週間ほど前に手元に届きました!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

届いた商品は ENCORE mDSD portable USB DAC というポータブルな USB DAC です。定期的にオーオタ魂が活性化して衝動的にオーディオ機器が購入したくなるアレです。
というわけで、いつものオーディオネタですがお付き合いください。

DSC09687.jpg

- スポンサーリンク -

INDIEGOGO で初めでプロジェクトに投資をしてみた感想

国内のクラウドファンディングですら投資を躊躇する人のほうが多いであろうと想像しますが、いわんや海外のクラウドファンディング。なおさら何だか怖い。

そんな風にお思いの方も多いことだと思います。

結論から言うと、この手のサービスのネット情報を総合するにリスクは結構あるというのが正直なところです。

基本的に Kickstarter でも indiegogo でも考え方は同じで、目標金額に到達しなかったプロジェクトは不成立となり、投資したお金は戻ってきます。Kickstarter の場合は投資しても、プロジェクトが成立後に始めて決済される仕組みです。indiegogo の場合は投資した瞬間に決済され、プロジェクトが不成立だった場合は返金される仕組みです。なので Kickstarter の方が安心感が得られるためお金が集まりやすいそうです。

一見安心そうに聞こえますが、昨今問題になっているのがプロジェクトは成立してお金は投資されるものの、コンセプトと全然違うしょぼい商品が届けられたり、プロジェクトが頓挫して面倒なことになったりするケースがままあるそうです。

そんなわけで投資する場合は、あんまり金額が高くないプロジェクトに投資したり、過去の実績があるチームのプロジェクトに投資したりする見極めも必要になってくる気がしています。とりあえず僕の場合は以前も言ったように indiegogo の方が好みに合うプロジェクトが多い感じですが、返金とか面倒だしトラブったら嫌なので、投資金額的に最もお得な Super Early Bird は諦めて、それなりにお金が目標の半分程度は集まってるプロジェクトにフィルタをかけて Early Bird あたりを狙うのがよさ気な気がしています。

indiegogo である程度お金が集まってるガジェット系のプロジェクトへのリンクはこちらからどうぞ。メニュータブで Techonology + Trending でフィルタしてるだけです。

そんなわけで Early Bird 狙いでオーオタ心をくすぐるプロジェクトに投資してみました。まぁ投資直前直後はドキドキしましたが、一ヶ月もすれば投資したことも忘れ気味になるもんです。

img002.jpg

ENCORE mDSD portable USB DAC がやっと届いた

良心的なプロジェクトだったのか、二週間に一度くらいの頻度で進捗メールが届いたりしてました。で3月くらいに順次発送するぜメールが届き、生産国であろう台湾からモノが届きました。このプロジェクトの場合は二本への発送が 18$ だったのですが、かかった日数的にも船便でしょう。indiegogo をみてると概ね 20$ 程度加算されるようです。船便にしちゃぁ結構高めの配送費だと思います。

DSC09686.jpg

いざ開封!! 国産商品のようにパッケージに全然力を入れてなくて、もっそいコストカットしてる感満載のパッケージングです。1枚の厚紙を落ち曲げただけの箱ですが、まぁ別に捨てるのでそんなのはどうだってイイんです。

DSC09692.jpg

おおおっ!! ちゃんとしたコンセプト通りの商品が入ってました。あたり前のことなのに素直に嬉しい!٩(๑´ɜ‵๑)۶

DSC09694.jpg

ENCORE mDSD portable USB DAC を使ってみた感想

アルミ削り出しの本体が MacBook にマッチする

会社から帰宅すると大体夜遅いため、オーディオシステムの電源をオンにしてスピーカーでゆっくり音楽を楽しむってわけにはいきません。そんな時は簡易的に音楽を聴くために MacBook Pro に接続しっぱなしになっている DigiFi 付録の Olasonic 社の USB DAC +ヘッドホンで音楽を楽しんでします。この ENCORE mDSD が届いてからはその DAC を切り替えました。色もシルバーなので MacBook にマッチして良い感じです。

DSC00050.jpg

とても1万円の USB DAC の音とは思えない高音質な音がでてくる

この ENCORE mDSD portable USB DAC ですが、INDIEGOGO での購入価格は本体価格 $69 + 送料 $18 で合計 $87 です。今のレートで換算すると概ね 9500 円程度です。プロジェクト成立後は Encode Design Ltd. でネット販売されています。本体価格は $99 です。別途送料が必要です。

まぁ今買ったとしても1万円強の価格帯の USB DAC というわけですが、音質的にはとても1万円とは思えない音がします。非常にクリアで元気な音を楽しむことができます。実売価格4万円程度の OPPO HA-2 と比較すると、流石に4倍の価格帯の HA-2 には流石に遠く及ばないものの Pops を聴くなら mDSD の方が音がパッと聞いた感じ良いと感じる方はかなり多いのではなかろうか。と思う音の作り方です。

  • ノイズ感は全く無く非常にクリアで解像度もそこそこ高い。
  • 音色は艶っぽさはないが元気で迫力がありキレがある。
  • ややドンシャリ気味か中音不足を感じる
  • 得意なジャンルは POPS でクラシックのように緻密な音を正確に鳴らす方向とは逆向きの作り
  • 音場は普通の広さだが、音の定位のよさはそこそこ。この辺は HA-2 方が一枚も二枚も上手

ENCORE mDSD のスペックとハードウェア構成を紐解く

mDSD のスペックは下記のとおりです。面倒なので日本語訳せず英語のままですが、384kHz PCM と DSD 256 の入力に対応していて、PCM 192KHz での光出力にも対応しているところがポイントです。OTG ケーブルを用意すれば iPhone などにも直接接続して高品質な音楽を楽しむこともできちゃいます。

  • 32-bit/384kHz PCM and native DSD 256 decoding
  • Discrete USB audio receiver and D/A converter
  • Asynchronous transfer mode for doubled jitter-reduction at data input and over-sampling filter stages
  • High-performance headphone amplifier
  • Optical output (shared with 3.5mm headphone out) capable of S/PDIF and DoP stream
  • USB powered, no external power supply required. It can be powered directly by mobile phones USB port.
  • Output impedance 30 to 300 Ohm.
  • Output power >= 40mW X 2
  • Max output voltage 2V
  • Diminutive size measuring just 2 - 3/8" x 1 - 3/16" x 3/8"
  • Weight: 1.023 ounce (29g)
  • Works with Android (4.1 & above with OTG), iOS (with camera adapter USB cable), Windows 7/8/10, and Mac. Windows device driver download is required, other devices do not need driver.
  • available in silver or black finish as shown

ちょっと特殊なネジですがドライバーさえあれば簡単に本体をバラすことができます。mDSD の高音質の秘密は、ずばり XMOS USB チップと ESS 9010K2M DAC チップです。

DSC09999.jpg

HA-2 との比較で HA-2 に及ばずと感じたのは、HA-2 は上位ランクの ES9018K2M を積んでるところの差が大きいでしょう。以前もご紹介したチップ性能で言えば2ランクの差があります。

SN130グループ:ES9018
SN125グループ:ES9018K2M=PCM1792,1794=WM8741 ←HA-2
SN120グループ:ES9016K2M=WM8740=CS4398
SN110グループ:ES9023=ES9010K2M=DSD1793=PCM5102=CS4392 ←mDSD

しかしながら、ES9010K2M も SN110 グループなので十分な性能をもっています。DAC チップ性能がそのまま音質の良さにつながらないところもオーディオの難しいところなのです。個人的に注目しているのが XMOS USB を搭載していることです。一時期 PC オーディオ界隈で大きな話題となり、XMOS USB 2.0 Audio 評価基板が、高値で出回ったことがある、あの XMOS チップを搭載しています。

基盤回路を読み取る力がないので想像ではありますが、XMOS USB コントローラーを搭載しているということは、ES9010K2M へ I2S 入力しているからこそハイエンドオーディオに迫る音質を実現しているのではなかろうか・・・と思っています。
I2S 入力の音の良さはその界隈では有名な話ですからね。

まぁそんなわけで、ドキドキの INDIEGOGO で投資した ENCORE mDSD portable USB DAC でしたが、思ってたよりも満足の行く商品が届いてよかったです。

とても小さくiPhoneにも直接接続できるので、手軽に高音質DACを楽しみたい方に最適だと思います。気になる方は購入先は販売元だけ・・・と書こうと思ったら、なぜだか Amazon でも売ってました。しかも僕が INDIEGOGO で購入した価格に近い・・・Amazon 恐るべし。

- スポンサーリンク -

関連する記事&スポンサーリンク