リッチスニペット対応させて検索結果で注目度UP

今年の6月下旬の話を思い出したように書いています。
google の検索結果がリッチスニペット対応したのが 2009年12月あたり。ユーザ視点で言えば、ページの有益性を検索結果一覧上で確認する手段が提供されたことになりますが、情報提供者側の視点から言えば、検索順位以外でユーザの注目を集める方法が提供されたことになります。公式ブログでは下記のような説明がされています。

製品やサービスのレビューや評価情報を表示することで該当ページの有益性が分かりやすくなり、より効果的にユーザーをウェブサイトへ誘導できることが我々の実験結果で出ています。

つまり、リッチスニペット対応して検索結果にレビューやサムネイルとかを表示すれば、注目度が上がりアクセス数も増えるんだろうなぁーと容易に想像できたので、いつか自分のブログも対応させたいと思い始めてから早一年半・・・。料理カテゴリの記事のみですが microformats に準ずるタグの書き方に対応させてみました。

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たとえば、「あさり 塩ラーメン レシピ」と google で検索すると、下記のようにブログ内に設定したリッチスニペットの情報が表示されるようになりました。

img001.jpg

ただリアルタイムでリッチスニペットの情報が出力されるわけではないようで、経験的に検索結果の見た目が変わるまでのタイムラグが一ヶ月ほどあるようです。下記は最近書いた料理レシピの例で、「松茸ご飯 レシピ」で検索したものです。

img002.jpg

公式ブログには下記の記載がされています。何かしらの基準で有益だと判定された後に表示される仕組みになっていると思われます。

Q) 作成したページをマークアップすれば、必ずリッチスニペットが表示されるのですか?
A) いいえ。ページに microformats や RDFa でアノテーションしてもリッチ スニペットが表示されるとは限りません。まず、既に定義されている全ての microformats や RDFa に対してリッチスニペットが対応しているわけではありません。例えば、現在はレビューについてのみリッチ スニペットが表示されます。リッチ スニペットが ユーザーにとって有益と判断された場合には、他のカテゴリの microformats や RDFa に順次対応していきたいと考えています。また、リッチ スニペットが対応しているカテゴリの microformats や RDFa でアノテーションしたとしても、通常のスニペットと同様 Google 独自のアルゴリズムとポリシーに基づいてユーザーにとって有益だと判断された場合のみ表示されます。

僕がリッチスニペット対応した手順を公開していきますが、すぐに結果に反映されないので気長にやるしかありません。加えて当ブログの場合では、対応前後でのアクセス数はほとんど変化がありませんでした。その原因の分析も終わっていて、

  • 料理カテゴリのコンテンツは yahoo! 経由が多い。
  • yahoo! の検索エンジンは google のものだが、Yahoo! はリッチスニペット対応されていない。

と単にユーザセグメントが違うわけです。yahoo! の検索結果がリッチスニペット対応されたら、また違った結果になると思っています。

僕のブログのリッチスニペット対応手順

1. まずは下記の説明をちゃんと読んでリッチスニペットについて理解します。


2. 次に対応したいジャンルに応じたリッチスニペットをブログコンテンツ内に記載します。

僕の場合は料理カテゴリを対応させたかったので、料理のマークアップ方法の説明ページに従って html タグの構造変更と id/class 設定を行っていきました。まず初めに、どのフォーマットに対応させるかを決める必要があります。

Google では、以下の microdata、RDFa、microformat(hRecipe)プロパティを認識します。microformats のプロパティ名が microdata/RDFa のプロパティ名と異なる場合は、hRecipe のプロパティ名をかっこ内に記載しています。太字のプロパティは必須です。また、現時点では、リッチ スニペットが表示されるのはレシピに次のうち少なくとも 2 つが指定されている場合のみです:
 ・photo
 ・prepTime/cookTime/totalTime/instructions
 ・calories
 ・review(ネスト内)


僕のブログの場合は、既存の html 構造からもっとも改変手順が少ないという観点で microformat 対応を選択しました。そして対応させた要素は下記の表のピンクの部分です。

プロパティ 説明
name(fn) レシピの名前です。
recipeType(tag) 主菜、副菜、デザートなどレシピの種類です。
photo レシピの画像です。
published レシピを公開した日付を ISO 日付形式で指定します。
summary レシピの要約文です。
review レシピのレビューです。レビュー情報をネストすることができます。
prepTime 準備にかかる時間です。ISO 8601 の時間長の形式(リンク先は英語)で指定します。min、max を子要素として利用して、時間の最小、最大値を指定できます。
cookTime 実際の調理にかかる時間です。ISO 8601 の時間長の形式(リンク先は英語)で指定します。min、max を子要素として利用して、時間の最小、最大値を指定できます。
totalTime(duration) 準備時間と調理時間の合計時間です。ISO 8601 の時間長の形式(リンク先は英語)で指定します。min、max を子要素として利用して、時間の最小、最大値を指定できます。
nutrition レシピの栄養情報です。子要素として、servingSizecalories、fat、saturatedFat、unsaturatedFat、carbohydrates、sugar、fiber、protein、cholesterol を含めることができます。これらの要素は hRecipe microformat では明示的に定義されていませんが、Google ではこれらを認識します。
instructions レシピの作り方です。ひとつひとつのステップを子要素 instruction を用いてアノテートすることもできます。
yield レシピの分量です(例: 4 人分、3 個分など)。
ingredient レシピに必要な材料です。子要素に name(材料名)と amount(分量)を含めることができます。ひとつひとつの材料に ingredient をマークアップする必要があります。
author レシピの作者/投稿者/講師です。子要素として人物を含めることができます。

具体的な html タグとしては下記のような構造をとっています。

<h4 class="fn">秋の味覚!シンプルな松茸ご飯の作り方</h4>
<div class="recipe1 ingredient">
 <p><strong>材料</strong><br />
 松茸: 2本以上<br />
 米: 3合<br />
 油揚げ: 1/2枚
 <p><strong>調味料</strong><br />
 塩: 小さじ1<br />
 醤油: 大さじ2<br />
 日本酒: 大さじ1<br />
 一番だし: 600cc程度 ※3合を水で炊くときとほぼ同じ分量<br />
</div>
<p><a class="photo" href="http://www.drk7.jp/MT/drk/images/110919/DSC00082.jpg">
<img alt="DSC00082.jpg" src="https://www.drk7.jp/MT/assets_c/2011/09/DSC00082-thumb-300x198-860.jpg" width="300" height="198" class="mt-image-none" style="" /></a><a href="http://www.drk7.jp/MT/drk/images/110919/DSC00886.jpg"><img alt="DSC00886.jpg" src="https://www.drk7.jp/MT/assets_c/2011/09/DSC00886-thumb-300x198-862.jpg" width="300" height="198" class="mt-image-none" style="" /></a></p>
<div class="recipe2 instructions">
 <p><strong>作り方(レシピ)</strong><br />
 <ol>
 <li>まずはじめに一番ダシをとる。水700cc にダシ昆布を入れて1時間ねかしてから、中火にかけ、泡が出てきたら昆布を抜き、沸騰直前まで熱したら鰹節一握りを加えて火を止める。30秒したら綺麗な布巾を敷いたザルで漉してボウルにあける。</li>
 <li>お米をといで 30 分ほど水を切る。</li>
 <li>松茸は洗わず軽くぬらした布巾で表面の土をはらうように拭く。根本の部分は切る。</li>
 <li>炊飯器にお米を入れ、一番だしを3合目分量より気持ち少なめで加え、塩、醤油、日本酒を加えてよく混ぜ合わせ、松茸を手で裂きながら油揚げとともに加える。</li>
 <li>いつも通りご飯を炊きあげ、炊きあがったらさっくり混ぜあわせて完成。</li>
 </ol>
</div>


3. ブログを再構築して Rich Snippets Testing Tool で確認

リッチスニペット対応したらテストツールが用意されているので url を入力して正しく判定できるか確認を行います。このテストツールはリアルタイムに解析してくれます。エラーがあれば内容も通知してくれるので、トライ&エラーで作り込みをします。
http://www.google.co.jp/webmasters/tools/richsnippets

img003.png


4. 完成したら専用フォームからリッチ スニペットへの参加を申請して時を待つ。

http://www.google.com/support/webmasters/bin/request.py?contact_type=rich_snippets_feedback&hlrm=ja

申請してもメールもなにも来ませんでした。気長に検索結果を watch しつつ時を待ちます。僕の場合は一ヶ月ほどで変化が現れました。何しろメールも来ない、反映にも時間がかかるとのことなので、却下されたかどうかがわからないのがブログ運営者としてはつらいところではあります。

そして、リッチ スニペットへの参加をご希望される際は、専用フォーム に必要事項を記入しご連絡ください。Google では、このフォームに記入していただいたすべてのユーザーに個別に返信することはできません。特定のサイトのデータをどのように使用するかについての保証はできませんが、データについて詳しくお伺いする目的でご連絡させていただくことがあります。また、ページに変更を加えても必ずしもリッチ スニペットが表示されるとは限りません。通常のスニペットと同様 Google 独自のアルゴリズムとポリシーに基づいてユーザーにとって有益だと判断された場合のみ表示されます。


以上ご参考になれば。

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