3次元モデルが叶える未来の形ブロガーミーティングに参加してきました

3D-CAD について無知な僕が「3次元モデルが叶える未来の形」なんてお題目のミーティングに参加して大丈夫なのか?という思いもありつつ、素人だからこそ意味があるということで今回の記事広告を執筆させていただくことになりました。
■■ イベント概要 ■■
・ 「3次元モデルが叶える未来の形」ブロガーミーティング
・ 2010年12月21日(火)19:00開場 (19:30〜21:30終了を予定)
・ イベントスケジュール
(1) ダッソー・システムズとは?(会社紹介)
(2) 3次元モデルで世の中を楽しくする!(技術者の方をお招きし、技術の紹介や現在の活用シーンなどをご紹介)
(3) 3次元モデルを使ってみよう!
(4) ディスカッションタイム
今回お邪魔したのはダッソー・システムズ株式会社。会社概要についてはプレゼン中で説明いただきました。元々は航空機の設計用に作成された 3D-CAD ソフトウェア CATIA を主力製品に成長したフランスの企業です。
参考サイト:ダッソー・システムズ - Wikipedia
CATIA (キャティア)とは、Computer graphics Aided Three dimensional Interactive Application の頭文字をとったハイエンド3次元CADソフトであり、そもそも CATIA の意味も 3D-CAD そのもの。今回のブロガーミーティングは CATIA を中心とした説明と3次元モデルで何がユーザに提供できるかを議論しました。
まず CATIA が他の 3D-CAD と何が違うのか?CATIA の特徴は次の通りという。
※他の 3D-CAD を知らないので僕はこれがどの程度凄いのかを理解していません・・・。
・ デザイナーでも使えるレベルまで、ソフトの使い勝手を直感的かつ簡易化している
・ 光の反射、屈折処理なども正確に処理しつつモデリングは全てリアルタイム処理
CATIA が如何に直感的に思考をモデルに落とし込むことができるかを紹介したのが下記のビデオ。このレベルまで直感的なインタフェースまで落とし込まれたソフトは他にはないとのこと。もちろん使いこなすには専門的知識が必要だと思うが、このビデオを見る限り自分でも形をいじくる程度はできそうだなと思えてしまう。
そして実際に CATIA を動かしてモデリングのデモ。動作させていたのは普通のノートパソコンだったため GPU の演算能力不足でリアルタイムで瞬時にリアルな描画とまではいかなかったが、今時のハイエンドゲームPCなら問題なくグリグリ動くとのこと。
物理的にあり得ない形状、金型に落とし込む際に不可能な形状など、エラー制御も作り込むことができるとのことでした。このクオリティが故に、世界中の多種多様な業種で採用され認められているようです。車業界でもシェアNo1とのことです。
そしてもう一つビデオを紹介。こちらは CATIA で設計した3次元モデルの見ばえを検証したデモビデオ。あまりのリアルさに驚く。こちらのビデオもミーティングで紹介されていたが、これら全てが写真じゃなくリアルタイムモデリングされたものだということに驚きを感じた。
さらに、同社製品の 3DVIA Virtools というソフトを使えば、CATIA で設計した3次元データをインタラクティブな 3D コンテンツとして命を吹き込むことが可能だ。真っ先に思い浮かぶのは超リアルな3Dゲーム。これを見て思い起こしたのは PS3 のグランツーリスモ5だったが、本製品は元々業務用途を想定したものであるため、とにかくリアルであることが重要との説明が強調されていた。例えば、実際にモノを作ると時間と金がかかりすぎて仕方がない航空機の設計、実際には失敗が許されない原子力発電所の様々な機器の操作シミュレーション、何度も壊すことができない自動車のクラッシュシミュレーションなど、実に様々な場所でダッソー・システムズの製品が用いられている。
随分と前置きが長くなったが、実際のミーティングでも CATIA / 3DVIA の説明が延々となされた。正直言うと 3D-CAD について無知な僕にとっては、これらが何処まで凄いことなのかがイマイチ理解できなかった。他社製品との比較があれば、この製品がどれだけ凄いのかを理解しやすかったと思うが、なかなかそう言った比較デモをするわけにも行かない事情も理解しているので、次回の参考意見の一つとしていただければ思う。
そして休憩時間も兼ねてこれらの技術をコンシューマ向けに作り込むとこんな感じになるという体感デモ。フランスで販売されているお菓子のおまけで 3D メガネをかけてバイクを操作するゲーム。メガネ上部に角度を読み取るための画像が張ってあり、その画像をPCのカメラからキャプチャして操作するというものだったが、これが想像以上に難しい。しかも若干の3D酔いを感じてしまいました。
まぁお菓子のおまけというレベルなので楽しいかどうかは察して欲しい・・・。(´・д・`)
デモで感心したのはフランスパビリオン。上海万博ではオンライン版のバーチャル万博を作るという試みが行われ、その公式プラットフォームとしてダッソー・システムズの 3DVIA Virtools が25ヶ国以上のパビリオンで採用された。フランスパビリオンはフランスの国の威信をかけて作成したデモだったとか。パビリオン内部の全てのオブジェクトも3次元モデルとして再現されており、近くによるとオブジェクトの説明が表示されたり、場所によってはビデオが張り付いている壁があったり、非常に凝った作りになっていました。
参考サイト(中国2010年上海バーチャル万博):http://en.expo.cn/index.html#&c=home
そして何より気をひいたのは2次元の写真を3次元データ化して表示させた絵画。視点をずらすと二次元のはずの絵があたかも三次元のように回り込む技術がスゴイと思いました。実際には技術者が奥行きのデータを作り込んでいるらしいですが、この技術が進んでどんな写真でも自由に擬似三次元化されるサービスがあるとしたならば、結構面白いんじゃないかと思いました。
デモで見せて貰った美術館とは違いますが、上海万博のデモを見つけましたのでご覧ください。
そしていよいよ、このブロガーミーティングの本題。
これら説明を聴きどんなソフトかを理解した上で、どのような使い方ができるかを参加した約20名のブロガーと意見交換することが、ダッソーシステムズさんの望むところ。参加した自分としても活発な意見を交したかったところですが、実際のところ時間が押しまくっていて巻きの状態・・・(;´Д⊂)
改めて思い返してみると、ブロガーからでたアイデアのほとんどは世界のどこかで既にサービスとして提供されていたり、実験段階に入っていたりと既出のモノばかりであったかと思います。
僕が書いた意見はかなり夢物語を書いたのですが、うまく意味が伝わらなかった感があったので改めて記述しておきたいと思います。
・ データの入出力をスマートフォンレベルの一般コンシューマで使えるレベルにする。
・ 3次元モデルのデータ化を徹底的に簡略化。それこそ1万円前後の機器で3次元キャプチャ可能にする
・ 実際のモデリングやモーションの調整はPCで構わないけど、見せ方はスマホレベルでかつ綺麗に表示
この技術があれば、自分をキャプチャして仮想的な3次元空間で世界旅行を行ったり、写真を撮ったりできる。仮想的な恋人と仮想的な空間で写真を撮ったりできるようにもなる。そうすればゲームの領域が随分と広がる。Xbox kinect の更に向こうの世界へ行ける気がする。
デモを見る限り感じたのが、与えられた環境で遊ぶ方面は随分と整ってきた感じがするけど、作る方面では、まだまだ専門家の領域だと感じた。だからこそ入り口であるデータ作成を徹底的に敷居を下げて上げる必要があると感じました。
ゲームも PS1 どまり僕にとって、3次元モデルは馴染みのない世界でしたが、貴重な体験をさせていただきました。有り難うございました。
最後に参考サイト一覧を紹介しておきますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。
・ PLMソリューション、3D CAD、シミュレーションソフト - ダッソー・システムズ
・ 5分でわかる 3DVIA Composer - ダッソー・システムズ
・ YouTube - 3DPerspectives さんのチャンネル
・ Tell Your Story in 3D: 3D Software, 3D Content, and 3D Community on 3DVIA.com
・ Boat visit - ダッソー・システムズ
・ YouTube - 3DSJapan さんのチャンネル
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