ONKYO 2.1ch ホームシアター BASE-V20HDX 試用レポート(その3)

ONKYO 2.1ch ホームシアター BASE-V20HDX のモニターレビュー第3回目です。

僕のお題目は DVD と ブルーレイの聴き比べです。これを機会にブルーレイを初体験しました! ∩(≧V≦)∩

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正直いままで映像系に全く興味がありませんでしたが、もうだめですネ・・・(*゚∀゚*)

オーディオ魂に似た何かがムズムズしてきました。結論からすると、DVD 画質と音質にはもう戻れません。圧倒的な差があります。PIONEER PD-D9 を購入したときに CD と SACD の音質の差に驚きましたが、今回の差はそれ以上。思い返してみれば、これほどの差は、カセットから CD へ移行したとき以来であろうか。(※実のところ、持ち合わせている機器では DTS-HD MA を BASE-V20HDX へデータ送信できず DTS 品質での聴き比べで評価しています。それについては後述・・・。)

それほどの差を感じます。

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ONKYO 2.1ch ホームシアター BASE-V20HDX はホームシアターとしては実売価格6万円と入門機に属する価格帯の機種だと僕は思っているのですが、DVD とブルーレイの違いを感じるに十分な性能を持ち合わせていると感じました。音の解像度も違えば、明瞭さも重低音も違う。そして何より一番変化があったと感じたのは臨場感の違いです。リスニングモードを Theater Dimensional にすることで、2.1ch にもかかわらず、映画館の中にいるような錯覚を覚える臨場感を味わえます。これは結構感動します。いろいろ試してみましたが、結局 Theater Dimensional モード以外は使わなくなりました。

その昔、ソニーのバーチャルサラウンド技術を搭載した無線ヘッドホンを使って、サラウンドを楽しんでいた時期がありましたが、その頃から随分とバーチャルサラウンド技術も進化していると感じました。さすがに真後ろから音が聞こえるなんて大げさな表現はお世辞にも言えませんが、十分な空間的広がりを感じさせてくれます。
それだからこそ 5.1ch だと、どんな音を楽しませてくれるのかに期待がふくらんでしまいます。残念ながら体験するには、オプション別売りでセンタースピーカーとサラウンドスピーカー x 2 を増設する必要があります。商売上手です。(´ 3`)
まぁウチは場所がないので増設できませんが、アップグレードの道を残しつつ、入門機種として価格を抑えて最小限構成から始めることができるってのも、この機種の大きな特徴の1つです。

ONKYO センタースピーカー D-058C(H) /グレー D-057C(H)
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さてさて、レビュー自体は聴き比べなので音質についてがメインとなりますが、広義の意味でビジュアルも含むのであれば、その差はさらに圧倒的なものになります。
映像の解像度で比較すれば DVD が720 x 480 であるのに対して、ブルーレイは 1920 x 1024 と実に4倍以上の情報量です。
一方の音声の情報量も、DVD で一般的なドルビーデジタル 5.1ch サラウンド(48kHz/16bit)や DTS 5.1ch サラウンド(48kHz/24bit)に対して、ブルーレイでは DTS-HD マスターオーディオ(192kHz/24bit)と情報量が違います。音声に関しては単にスペック上限の比較に過ぎず、実際は、ソフトの作りによってビットレートが違うようです。音が変わったっーと思っていたら気のせいで、以外と DVD と同じ音声フォーマットで収録されているブルーレイもあったりするようです。


と言うわけで、購入したソフトのビットレート情報をみてみました。僕はブルーレイの再生環境として、VAIO VGN-AW71J と DTS-HD MA の再生に対応しているということで購入してきた WinDVD Pro 2010 を用いてブルーレイを再生をし、デジタル信号をパススルーで HDMI ケーブル接続で AV センターに送り込む環境です。

□ マイケル・ジャクソン THIS IS IT(特製ブックレット付き)

まずは Blu-ray です。プライマリービデオのビットレートは H264/20Mbps、プライマリーオーディオのビットレートは DTS-HD MA 1.5Mbps でした。う〜ん・・・おかしいなぁ・・・DTS-HD MA なので、もっと音声のビットレートが高いはずなんだが・・・。

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次に DVD です。プライマリービデオのビットレートは MPEG-2/1.8Mbps、プライマリーオーディオのビットレートは Dolby Digital(AC3)/448Kbps でした。ブルーレイの情報量と比較して1/3 以下なので、明らかに音質の違いが判別できました。

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□ くもりときどきミートボール ブルーレイ&DVDセット

まずは Blu-ray です。プライマリービデオのビットレートは H264/30Mbps、プライマリーオーディオのビットレートは DTS-HD MA 1.5Mbps でした。う〜ん・・・いろいろ接続を変更してみてもビットレートあがらず。仕方がないので 1.5Mbps のままで聴き比べを進めます。

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次に DVD です。プライマリービデオのビットレートは MPEG-2/4.6Mbps、プライマリーオーディオのビットレートは Dolby Digital(AC3)/448Kbps でした。このソフトも、マイケルと同じくソニーピクチャーズ社のものなので、ビットレート周りは全く同じなのですが、音の違いの傾向は全く異なります。ミュージックビデオよりも、映画の方が臨場感の差を容易に判別できます。明確な違いを感じるのは、重低音と音の広がりです。効果音系も凄くクリアに聞こえるようになります。そう言った意味では、THIS IS IT もスリラーの PV 部分でもっとも違いを感じることができました。

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□ ベオウルフ/呪われし勇者 ディレクターズ・カット版

まずは Blu-ray です。プライマリービデオのビットレートは VC1/21Mbps、プライマリーオーディオのビットレートは Dolby Digital(AC3)/640Kbps でした。こちらはソニーピクチャーズ系のとはフォーマットも違いました。話はそれるけど、全編 CG アニメーションの映画だったことに驚きを感じました。何故に CG ?しかもクオリティがちょい低いですよ。今時の RPG クオリティっすよ、これ。

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次に DVD です。プライマリービデオのビットレートは MPEG-2/7.5Mbps、プライマリーオーディオのビットレートは Dolby Digital(AC3)/384Kbps でした。音の情報量は2倍程度なのですが、さすがにわかります。でも DTS 系の方が音は明らかに良いと感じます。

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いずれもビデオの情報量に大きな差があり、瞬間的に判別可能なレベルで違いを感じます。HDMI で出力先をアクオス27型に変更してみたのですが、ハイビジョン液晶とフルハイビジョン液晶で見た場合の差も一目瞭然でした。ブルーレイ再生にはフルハイビジョン必須と行っても過言ではないと思います。
ヤバイです。フルハイビジョンの液晶が欲しくて堪らなくなりました。 Σ(´Д`lll)

一方のオーディオに関しては、ブルーレイの方が音が良いと容易に判別はできるのですが、DTS-HD MA のはずなのに、ビットレートが 1.5Mbps であるのが謎です。AV センターにも DTS としか表示されません。DTS-HD MSTR と表示されません。

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いろいろと調べてみました。そもそも DTS-HD などの HD Audio の bitstream 出力(っていうのかな?)には、それなりのビデオカードとサウンドボードが必要みたいで、オンボード系やノート PC では、そこまで対応しているものが現状ないようです。
したがってソフト的には DTS-HD MA で収録されていても、DTS-HD 非対応製品では下位互換として内包されている DTS Digital Surround が出力されるため、ビットレートが 1.5Mbps と表示されていたわけです。

・・・というわけで、マスターオーディオが VAIO にプリインストールされている WinDVD 8 がバージョンが低いため非対応なんだと思い込んで、8,000 円もする WinDVD Pro 2010 をネットダウンロード購入したのが無駄金だったことが判明し、ショックが大きすぎて涙が出そうです・・・。゜(゚´Д`゚)゜。

( ; ゚Д゚)ハッ! ・・・ということは、たとえ DVD でも DTS フォーマットのソフトなら、結構な音で楽しむことができるはず。

いやいや・・・その前に、HD Audio の bitstream に対応している PS3 が猛烈に欲しくて堪りません。倍速対応のハイビジョン液晶も欲しくて堪りません。困ったなぁ・・・夏のボーナスの使い道がだんだんきまってきました。(*`Д´)ノ!!

□ 参考サイト一覧はこちらです。

□ ONKYO の製品情報

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