ヌルスベの湯を求めて極楽湯羽生温泉に行ってみた

前回、越谷天然温泉の話をかいたが、ヌルヌル、すべすべ、トロトロという表現を使う美肌の湯(美人の湯)に重要な成分が炭酸水素イオンとメタケイ酸ということを学んだ。そこで、近辺の温泉でこの 2 成分の含有量が多い温泉を調べてみたところ、越谷温泉に次いで美人の湯と推測される温泉が見つかった。

それが極楽湯羽生温泉。

自宅からは 1 時間ちょいかかる場所にあり今まで超近距離の温泉しか攻めてこなかった未開の湯だ。行きは下道、帰りは高速で往復してみたが高速道路を使っったほうが圧倒的に楽。910 円払って東北道で加須まで一気に行くべきだった。時短もそうだが運転のストレスが段違いだった。

駐車場が超広くて入り口が若干分かりづらい。事前に見ていた写真では極楽湯の暖簾が垂れ下がっていたはずなのだが、何故か閉店してるのかな?というような雰囲気が漂う。

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ぬるぬる・とろとろの湯に間違いなし!

結論からかいておこう。超満足のいくヌルスベ泉質だった。

美肌の湯(美人の湯)に重要な成分が炭酸水素イオンとメタケイ酸の含有量で間違いないっぽい。源泉は肌がとろけるようなヌルヌル・すべすべを十分堪能できた。詳細については後述する。

いつもの通り源泉表を書いてみた。勉強した炭酸水素イオンは 822.5mg もありかなりのヌルヌル感が期待できる。メタケイ酸も 90.7mg とこちらも基準の 50mg を超えており美人の湯のレベルに達する。

泉質ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
湧出形態堀削動力揚湯
泉温出量43.9度 200リットル/分
pH8.22
成分統計1.77g/1リットル
効能神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・うちみ・慢性消化器病・冷え性・疲労回復・健康増進 ・きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病

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羽生温泉はこんなところ

こちらはフロント。一般的なスーパー銭湯っぽい作りで清潔感がある。利用料はチケット販売機にて購入。休日料金は 890 円なのでスーパー銭湯としては少し高めの料金設定だが、近頃燃料高騰につき値上げするスパ銭も多く、致し方なしと言ったところ。
なお、朝風呂とよる風呂はちょっとだけお得な値引き料金になるのは嬉しい。

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清潔感はあるが休息スペースの満足度は高くない

館内も清潔で落ち着いた雰囲気だが、だだっ広い駐車場に反して館内は思ったほど広くない。越谷温泉は古びた健康ランドといった感じだったが、こちらは一般的なスパ銭っぽい作りだ。やはりある程度の雰囲気も大切かもしれない。蛇足ではあるが、有料高級マッサージチェアを使っている客は見たことがない。

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コミック本も申し訳程度には置いてあるが、ちょいと数は少ない。休憩スペースの満足度は中の下かな。敢えてここで休憩しようとは思わない。

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こちらが奥にある寝ころび処。う〜ん...こちらも超絶微妙だな。やはり敢えてここで休憩しようとは思わない。休憩スペース的には他のスパ銭と比べて満足度は低いと思う。なお 1 時間 950 円の貸し座敷の数部屋あるようだ。

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こちらお食事処。事前にお昼ごはんを済ませてから立ち寄ったので旨いかはわかりかねるのだが、カレーうどんが看板メニューなようだ。メニューも比較的豊富。

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好みの泉質で、温泉の満足度はかなり高い

男女入れ替え制ではないようだが、奥さんの話を聞く限り男女の風呂設備に大きな違いはないようだ。

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源泉かけ流しと加水でまるで違う満足度

公式サイトには、以下のような泉質説明がある。よく行く最寄りの温泉は舐めるとかなりしょっぱいが、羽生温泉の源泉は舐めても塩味をほぼ感じることができなかった。しかしながら塩化物泉の特徴通り保温効果が高く湯冷めしにくい。トロトロの湯があまりに気持ちが良いので、ついつい長湯をするわけだがのぼせ気味になる。水を飲んで長湯してを繰り返して楽しんだ。

地下1600メートルから湧き出る 極上の天然温泉を。ここ羽生の地にこんこんと湧く「江間忠神戸温泉」は、一千万年前に形成された地層(地下1600メートル付近)に、三万年かけて辿りつき熟成された、特別な温泉。この湯は、食塩成分と重曹成分の両方の性質を持つため、よく温まり、お肌がすべすべになることから「美人の湯」「熱の湯」とも呼ばれている。

風呂の湯は大きく分けて 3 種類あった。トロトロの湯を求める人が多いためか、当然のように源泉の浴槽に人気が集中していた。色が違うので一目瞭然なのだが黄金色の湯の方が源泉かけ流しの湯だ。

印象としては越谷温泉の黒湯を薄めた感じで、トロトロ具合も越谷温泉には劣るが、十分ヌルヌルすべすべで肌がとろけているのが実感できる。源泉湯からはアブラ臭も感じることができ、温泉に来てる感で心安らぐひとときを楽しめるはずだ。

源泉かけ流し加水なし源泉かけ流しの湯で色は黄金色。トロトロの湯が最大限楽しめる。塩素消毒あり、ガス抜きありとのことだが、塩素臭はほぼ感じることがない。
加水循環ろ過加水・循環ろ過ありの湯で色は無色透明。入ると若干すべすべする程度まで加水されている。若干塩素臭を感じる。
変わり湯末に楽しめる湯。漢方系の薬湯、蘭風呂、菖蒲湯など週替りで楽しめる。

源泉かけ流しの湯

「内湯:源泉湯」は源泉かけ流しで温度は約 44 ℃の熱湯。ただ内湯は変わり湯の香りや塩素臭が漂うため、露天をおすすめしたい。

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「露天風呂:源泉湯」も同じく源泉かけ流しで温度は約 44 ℃の熱湯。内湯の源泉湯よりも熱かったが、何より源泉本来の香りも楽しめるのが良い。

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「露天風呂:岩風呂」は源泉湯が階段を伝って冷まされた湯となり適温で長湯しやすい。

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「露天風呂:寝湯」は岩風呂とつながっており、湯はさらに少しだけぬるく感じる。今回一番長湯したのはここ寝湯だが、長湯しすぎると湯あたり気味になる程度には温泉成分は濃いと思う。

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加水循環ろ過の湯

「内湯:常泉湯」は他の浴槽と違って、隣の源泉湯からかけ流しが溢れてくるので、源泉に近い湯を適温で楽しめるのでオススメ。雨が降っていたこともあり、この日一番人が多い風呂だった。

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「内湯:泡活湯」はいわゆるジャグジー。ここは雰囲気を確かめる程度に入っただけ。湯は透明になる程度に加水されており、ヌルトロ感はほぼ感じられなくなる。

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「内湯:湯腰掛」はぬるめのお湯が流れるベンチ。座っている人はだれもいなかったな。

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「露天風呂:湯畑」も湯は透明になる程度に加水されており、源泉を味わうと物足りなさを感じるが、雰囲気がよく人気は高かったようだ。

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「露天風呂:桧風呂」は微かに檜の香りを感じるが透明の湯。個人的には源泉以外の湯には興味なし。

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「露天風呂:壺湯」も加水された透明の湯。壺ぶろは源泉かけ流しにして欲しいところだ。

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「露天風呂:寝ころび湯」も加水された透明の湯。意外と人気が高い。

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サウナ関係

「内湯:熱汗房」は一般的なタワー型サウナ。清潔感もあり気持ちよく楽しめた。温度はめちゃくちゃ高い部類ではないので入りやすいと思う。水風呂はそんなに温度が低くなく入りやすい。

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その他、露天に蒸気房があるのだが、塩素臭が半端なかったので 5 分程度で外に出た。息苦しさもありちょっと苦手かな。

それと内湯の変わり湯、この日は薬湯とのことで内湯全体が高麗人参臭に覆われていて、個人的には源泉の良さを台無しにしてしまっていると思った。言い換えるとかなり苦手な匂いだった。

俺的埼玉温泉ランキング

純粋な泉質で言えば、トロトロ具合も湯力も越谷温泉のほうが一枚上手だが、ヌルスベの美人の湯であり自分の好みの系統であることは間違いない。そして何よりスパ銭として一般的なレベルの清潔感があるのが越谷温泉より万人受けすることだろう。

難点は自宅から約 55km 程度と結構遠いことだ。高速を使えばそれなりに早く着くのだが...頻繁に通うにはちと遠いのがランクを下げた要因となる。

1位花湯スパリゾート雰囲気は第2位、泉質が好み、結構遠い。
2位百観音温泉47℃の熱湯、温泉成分の濃さ、泉質が好み、1時間圏内の距離。
3位雅楽の湯雰囲気は堂々の第1位、泉質は好みでない、結構遠い。
4位羽生温泉ヌルスベの美人の湯が好み。風呂数は多い。1時間を超える距離。
5位清河寺温泉雰囲気は第3位、泉質は並評価、1時間圏内の距離。
6位小春日和歩いていける、安い、泉質は並評価
7位スパハーブス岩盤浴・ロウリュウが良い、温泉は塩素臭い
8位越谷ゆの華温泉一階はトロトロの湯、二階はダメ。設備は古い。1時間圏内の距離。

最後に再掲しておこう。
美肌の湯(美人の湯)に重要な成分が炭酸水素イオンとメタケイ酸の含有量で間違いないっぽい。

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