Adobe100% 色域な 15.6 インチモバイルディスプレイ EVC-15044K を購入してみた

cocopar 10.1 インチモバイルディスプレイ HDMI CO-1012K を購入してみた」という記事をちょっと前に書きましたが、結局はまとめとして書いた以下の不満がどうにも我慢できませんでした。

  • 10 インチで 2K サイズはおじさんにはちょい解像度が高すぎる
  • やはりグレア画面はツラミ。ノングレア画面がほしい
  • 画面の色味は 若干薄め。色再現率はたったの NTSC 72%

もう3月の頃の話なのですが、リモートワーク用に会社で皆に買って配った 17 インチのノングレア液晶ディスプレイの品質が思いの外良すぎて、個人持ちとしても欲しくなったので 10.1 インチのディスプレイはお蔵入りにしてノングレアで品質の良いモバイルディスプレイを新調することを決意。いろいろ物色して最終的に EVICIV EVC-1504 という型番の製品を購入しました。

Amazon で売られているモバイルディスプレイは、今やほぼ全てと言っていいほど中華製ディスプレイなので、当たり外れ当たり前の運試し状態なのですが、結果的には当たりを引くことができたのでご紹介です!

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買い替えのモバイルディスプレイ選び

とりあえず前回購入した HDMI CO-1012K の経験を猛省して、机が多少狭くなろうが、価格が少々高くなろうが、スペック重視で選ぶことを決めました。やっぱりこの世界安かろう悪かろうは概ね正しく、しかしながら中華製なので高くてもハズレくじがあるギャンブル性を伴います...w

とりあえず決めた要件は以下の通り。

  • 小さすぎると老眼には耐えられないので 15 or 17 インチ
  • 机のスペースを考えると 15 インチがベター
  • Adobe RGB / sRGB 両対応かつ Adobe RGB 100% の広色域対応
  • IPS ノングレア液晶
  • 4K 解像度

Amazon で商品候補を確認:https://amzn.to/3jHWBUO

執筆している今はテレワークで需要が増えたためだろうか、ラインナップが随分増えている状況だが、商品を物色していたときには、希望を満たす商品はこちらの商品しか該当せず。

モバイルモニター EVICIV EVC-15044K

● 商品仕様

  • サイズ:15.6インチ(16:9)
  • パネル種別: IPS
  • 有効表示領域:345*194 mm
  • 表示色:1677万色(8bit)
  • 解像度: 3840*2160
  • 周波数(H / V):60HZ
  • 輝度(標準値): 300 cd/m2
  • コントラスト比(標準値): 1000:1
  • ブラケット素材:CNCアルミ合金製
  • 応答速度(標準値): 5ms
  • デジタル映像入力: 標準HDMIx1、USB Type-C、miniDP
  • スピーカー:内蔵
  • 電源仕様: 5V 3A

レビュー数も当時で 400 コメントくらいはあったので、まぁ大丈夫やろと思って購入しようとするも在庫切れという事案に巻き込まれ、仕方なくメルカリで同じモデルを購入(しかも Amazon より高かった...)することにしました。今となっては懐かしい思い出。しかも今は当時よりもちょっぴり安い。

開封の儀

開梱するとまず現れるのはディスプレイカバー。このディスプレイカバーは正直に言うと 0 点です。理由は後ほど説明。

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付属品は至ってシンプル。充電アダプター、USB ケーブル、HDMI ケーブル、説明書、液晶保護フィルムの計 5 点。USB ケーブルは Type C ならどれでも同じやろ?と思って、手持ちのそれなりにお高い Type C ケーブルを接続してみましたが、結論、付属のケーブルを使わないと動作が安定しませんでした。皆様もご注意を。充電アダプターはより高出力のものなら代用できています。

なお HDMI ケーブル経由だとリフレッシュレートが 20Hz と低いため目が非常に疲れます。USB だと 60Hz のリフレッシュレートになるので USB ケーブル接続が断然おすすめです。

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商品が実際に届いてみないと信用すら置けぬ液晶。前回はしっかりとツルテカのグレアが届いて情報に踊らされてげんなりしましたが、今回はしっかりとノングレア液晶が届いて一安心。いやー Amazon の商品情報なんてのは中華商品は全く当てにならないので、コメント熟読して当たりくじが高そうな商品を選ぶしかないのでギャンブル性あります。

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液晶保護フィルムが同梱されてますが、フィルムを張ったらツルテカのグレア液晶相当になってしまうではありませんか。高々 4 万円なので、傷がついたら仕方なしと割り切って、大切に使う方向で保護フィルムなしで使うことに決定。

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付属のディスプレイカバーですが、実はこれをスタンド代わりにして使います。これが 0 点の理由はスペース食いまくりだからです。見てください、スタンドとしては明らかに場所食いすぎて、めっちゃ使いづらいです。加えてディスプレイの傾きの驚きの 2 階調節です。使って速攻でカバーは封印しました。

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そこで登場するのが、本業でも愛用しているスマホスタンドです。Amazon でも類似品がたくさん売られているので、まぁどれを買っても失敗はしないでしょう。結構ヒンジが硬いので、好みの傾きにしても緩んで倒れてしまうことはないです。

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まぁ安全を見てスタンドを 2 つ使って運用中です。安定度はかなりあるし、付属のカバーよりも圧倒的省スペースです。

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数ヶ月使った感想&レビュー

今のところ、こんな感じで使ってます。Macbook Pro の右側にディスプレイを置くのがマイスタイルなんですが、電源ケーブルや USB ケーブルがディスプレイの右側についているのが多少不便。左側に置く人はケーブルの取り回しが楽だと思います。

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会社貸与のディスプレイは 17 インチなので MacBook Pro 16 インチより一回りでかいのですが、こいつは逆に一回り小さいけど、無事 1920 x 1200 にて常用中。アラフィフなおじさんの老眼でもフル HD 解像度でもしっかりと文字が読めて満足。

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肝心の発色品質については、色再現率は Macbook Pro の Retina ディスプレイを上回る広い色域だと感じます。ただし輝度は Macbook Pro 比較して完敗です。これで輝度があったら最高のディスプレイだったかも。

いつも液晶品質を確かめるときに使ってる 3 つの画像で比較してみた。写真で見ると Macbook Pro の色は赤みがかってるなーと思っちゃいますが、実際の見た目は、どちらの液晶も、もっと白に近い色ですが、暖色系と寒色系で色が違うのがわかります。細かいチューニングは面倒なのでやりませんが、数字は EVC-15044K のほうがくっきり見える印象。

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お次の比較。こちらも実際の見た目的にも EVC-15044K のほうが色域が広い印象を受ける。高々 4 万円の液晶ディスプレイにしては非常に良い発色。

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最後はこちらのグラデーションの比較。写真じゃ分かりづらいんだけど EVC-15044K は蛍光色に近い赤と緑がでてて、こちらも明るい部分は EVC-15044K が勝ってる印象がありますが、暗い部分は Macbook Pro のほうがよく見えています。これは一長一短かな?

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というわけで、モバイルディスプレイ 2 台目にして満足の行く商品に巡り合うことができました。前述したけど輝度 300 cd/m2、コントラスト比 1000:1 のスペックが上がれば、一つも不満がない商品に仕上がったかと思います。

とはいえ、総合的に見て、今回の買い物は正解。個人的総合評価で MacBook Pro の液晶以上にきれいな発色に満足しとります。(๑•̀ㅂ•́)و✧


そういった意味だと、当時は売られていなかった商品ですが、ツルテカのグレア液晶であることを許容できる方は、カタログスペック的にはこちらの商品のほうが上に見えるので、よりおすすめできる商品かもしれません。

  • サイズ:15.6インチ
  • パネル: IPS(グレア液晶)
  • 表示色:1074M(8bit+2bit FRC)
  • 解像度: 3840x2160
  • 輝度(標準値): 500 cd/m2
  • コントラスト比:1400:1
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