Oracle 10g RAC 講座 その1:事始め

えーっと、ここ最近ずーっと仕事で Oracle 10g RAC な DBMS 構築してます。Oracle はある程度知っているつもりだったのですが、RAC (Real Application Clusters)が激ムズです。Oracle 8i の時に NEC の ClusterPROつかって HA 構成の DBMS を設計運用したときは全貌が把握できていたのですが、RAC はなかなか思うように把握できていません・・・orz

※インストール自体はそれほど難しくないのですが、RAC は環境依存による障害切り分けが激しく困難です。そんなとき、RAC についての深い知識がないと、何のお役にも立たないなぁ〜なんて事を感じている今日この頃。

って事で、Oracle 10g RAC をマジメにお勉強することにしました。インストール前に、まず 10g RAC とは何んぞや?から学習しなければなりません。特にシングルインスタンスと RAC の違いを理解する必要がありそうです。

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RAC = Oracle Real Application Clusters とは?

簡単に言えば、スケールアウト方式(サーバを横に並べて並列処理させる)でパフォーマンスを増強できるタイプの高可用性、高スケーラビリティの仕組み。従来の Oracle HA 構成の次の仕組み。

  • HA構成では2台のサーバ+共有ディスク(SCSI)の Active/Standby 構成でインスタンスは1個。
  • RAC構成では2台のサーバ+共有ディスク(NAS/SAN)のActive/Active 構成でインスタンスは2個。サーバがn台ならインスタンスもn個。

ちなみに、Oracle 10g でHAとRACについて比較表を作ってみた。言わんとするところは、RACはHAのほぼ2倍のパフォーマンスで障害時の停止時間がほぼ0に近いと言うこと。その代わり値段も2倍(以上)。

お金が無限にある状態なら、将来を考えて EE RAC が良い。普通に考えれば、SE RAC という選択肢になると思います。

Database Oracle 10g SE Oracle 10g EE
構成 HA RAC HA RAC
CPU数制限 4 CPU まで なし
ライセンス費 (80万円/1CPU)×2CPU
※RACライセンスは無料
(750万円/1CPU)×2CPU
※RACライセンス込みの価格
DB機能制限 あり なし
障害時の動作 数分〜数十分停止 ほぼ無停止 数分〜数十分停止 ほぼ無停止
パフォーマンス 1 2 1 2
拡張性 なし CPU追加
(スケールアップ)
サーバ追加
(スケールアウト)
※スケールアップもHWによっては可能

学習その1: OTN で必要な資料に目を通す

正直、あえてRACについて情報を出さず謎に包ませることで、ベンダーに構築委託をさせる魂胆では?と思うほどRACの詳細な仕様が少ないです。OTN で配布されている pdf で役に立ちそうなRACの資料は書きに示すものくらいかなぁ。この順番で読むと良いと思いました。

さて、ココまで読んでみましたが、RACの基本的な仕組み。つまりはどのプロセスが動いていて何を監視しているか?ってのが全然理解できません。例えば PMON は・・・や DBWR は・・・なんて具合に。

で結局、参考書を買いました。日本で出版されているRAC本に選択肢はありません。以下にし示す1冊しか役に立ちそうな情報はありませんでした。本の厚さと値段が乖離してますが。。。

Oracle Database 10g Release 2 RAC 実践管理ガイド
日本オラクル株式会社 エヌ・ティ・ティ・データ先端技術株式会社 野沢 隆 平野 健嗣
インプレス (2006/03/01)

第1章 RACの仕組み
第2章 環境構築とインストール
第3章 RACパフォーマンス情報の取得
第4章 RACパフォーマンス・チューニング
第5章 RAC可用性チューニング
第6章 RACノード構成の変更
第7章 高度な障害対策
第8章 RACサービス
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